私が小学3年生の時の、話になります。家族構成は、私、両親の3人家族です。2学期の始まる頃に父親が、病気であっけなく亡くなりました。母はしばらくして、パートの仕事をするようになりました。今までは家に帰ると私が「ただいま」「おかえり」と母の声が聞こえてたのですが、家に帰っても誰もいない。友達が私の家に、遊びに来てもやがて帰っていきました。だれも居ない寂しさか、私は「おかあさん」と泣きながら叫んでいました。そんなある日、学校帰りに知らないおじさんに手を掴まれ、無理やり私をどこかに、連れて行こうとしました。私は恐怖の余り、声がでませんでした。そこへ同じ同級生の裕太君が、私を助けに来ました。裕太君は必死に私の腕を掴み、放そうとしませんでした。おじさんは裕太君を怖い顔でにらみつけてました。それでも裕太君は泣きながら、私の腕を掴んでました。私も釣られて一緒に泣いてました。しばらくして1台のバイクが、私の横に止まりました。「あっ!剛のおっちゃん」裕太君の顔が泣き顔から、喜びの顔になってました。「おっさん!その子どうするつもりや?」裕太君の実家は小さいながらも工務店を経営しており、剛さんは従業員でした。剛さんは、体つきもがっしりしていておじさんは、「いえ、なんでもないです」といいながら逃げようとしてました。剛さんはその男の首筋を捕まえ、「帰す訳にはいかんな、ゆっくり説明してもらうで!」私も裕太君と一緒に裕太君の家に行きました。おじさんは土下座をして謝っていましたが、顔を殴られていました。そこへ母が知らせを聞きつけやってきました。母は私を見るなり、泣きながら抱きついきました。裕太君の家族にお礼を、言っていました。裕太君のお母さんが、母に「どうですかね一人事務をしてた人が辞めて、私一人なの良かったら助けてもらえませんか?時間もそんなに長くないですしね」母は二つ返事で、答えてました。後日私を攫おうとした、男の息子さん夫婦がきたらしいです。なんでも男の奥さんが亡くなり、寂しくなったのか、そういう行為に及んだそうです。しばらくして男の人が、引っ越しをしたそうで、母が説明してました。母が勤めて、2年後にあの剛さんと再婚しました。剛さんは私の父親に、なりました。 その後私は看護師になり、裕太君は大学を卒業し、大手の建設会社に就職したのですが、そこを辞め父親の後を継ぎ、この工務店で働いています。 現在私のお腹に裕太の子供を宿しています。小学性は裕ちゃん、中学、高校では裕太君、結婚した今はあなた、子供ができれば、お父さんと呼ぶのかな? 長文失礼しました。多少記憶が思い出せないところがありました。