10数年前に私におきた出来事でした。
当時は今ほどキャンプは流行って無かったと思いますが、私の家族はキャンプ好きで春や秋の気候の良いシーズンには出掛けてました。
その日もキャンプ場に到着してテントをみんなで張ってから、私達子供はキャンプ場内を駆け回っていました。
大きなキャンプ場でしたが、その日は意外に空いてて少しぐらい騒いでも大丈夫そうでした。
夕方近くに焚き火台に火をおこし、飯ごうでご飯を炊き定番のカレーライス作り食べました。
秋の空はすぐに暗くなり、焚き火台の炎も小さくなりとりあえず火を消してランタンだけの灯りで照らされてるなか、私達子供は自分達のテントの中に入り眠りにつきました。
夜中にトイレで目を覚ました私はテントを出るとお父さん達も寝てるみたいでした。
明るいうちにトイレの場所を確認してた私は小走りでトイレに向かいました。
月の灯りで足元も照らされてて安心してました。
ログハウスぽいトイレでお洒落、と思ってました。
用を足してトイレから外に出ると暗がりに何かが見えました。
暫くすると暗がりに目がなれて、それが人影だと分かりました。
他のキャンパーの方かな?と思い自分達のテントに向かおうしたら「こんばんは、君一人?」と声をかけられて、私は「はい、トイレに来ただけなので」と答えてしまいました。
いきなり後ろから口を押さえられて身体を抱えられました。
あと何人かに私の脚や腕を捕まれ林の奥を通りすぎ海の近くに連れてこられました。