学生最後、就職する前に世界一周クルーズに乗船した。海外への自信が付き、退屈なクルーズ船を途中で離脱した。船内で知り合った仲間(男4女2)と共にローカル線を使い、自力で横断を始めた。仲間の女は2人とも美人でスタイルが良く、一緒に行動していることを自慢気にしていた。行く国々の酒場へ寄り、得意のダンスを披露しては交流を深めていた。ある国でいつもの様に酒場へ入った。地元客の鋭い視線を浴びたが、すぐに分かち合えると思い気にしていなかった。そしてダンスを披露していた。客に勧められた酒を飲むと意識がもうろうとして寝てしまった。どのくらい経ったのか 目が覚めると全員 店の床で寝潰れていた。よく見ると仲間の女2人だけ姿が無い。そして店にいた店員と客が誰もいない。マズイと思い 仲間を起こそうとしたが全く反応が無い。意識がもうろうとする中、トイレと店の外を探したが誰もいない。店の奥に階段を見つけ 這いつくばるように登った。つき当たりの扉から 微かに女の泣く声が聞こえた。しかし扉が開かない。喉が痛く声が出せかったので 扉を叩いた。反応が無く さらに拳で目一杯叩いていた。すると中から老けた男が出てきた。開いた瞬間 中が見えたが 更に奥の扉があり、そこから現地の客らしき人達の話し声が聞こえた。すると突然 頭皮に痛みが走り 老けた男に髪の毛をつかまれ、そのまま階段下まで引きずられた。そして本物かどうかわからないが拳銃を突き付けられ、凍りついてしまった。その間も2階から微かに泣き声が聞こえた。情け無いが 腰が抜けてしまい何もできなかった。そして言われるがまま酒を飲まされ、意識が遠のいてしまった。気が付くと朝方、仲間と重なる様に路地裏で寝ていた。女2人も大の字で寝ていた。酷い頭痛に耐えながらも全員を起こした。仲間の男達はダンスをした後のことは何も覚えていないらしい。仲間の女は昨日の夜のことすら覚えていない。本当か? 知らないフリをしているだけじゃ…? 2人ともホットパンツにタイツを履いていたはずだか 素足になっていた。突然脱ぐ理由は無い。そしてタイツだけ脱げることはまず無い。荷物を確認したが全員財布を取られた。なんとか隠し持っていたカードで旅を続けた。その日は仲間の女が何度もトイレに行った。やっぱり何かされたと確信した。片方の女に好意を持っていたので、酷く心が気付いた。帰国した後もその女が好きで告白を考えている。上手くいきそうだが、あの時何があったのか それだけが気になり引っ掛かっている…