あの事は忘れたくても忘れられない。
私は当時付き合っていた彼氏と半同棲していた。そのまま彼氏と一緒に暮らしてればあんな事には…
私には美容師になるって夢があった。
中学もろくに行ってなくて高校にも行けなかったけれど、そんな夢があった。
彼氏との同棲生活に不満はなかったけれど、なぜか美容師の夢は捨てられなかった。
心配する彼氏をよそに県外の美容室に住み込みで働かせてもらえる事になった。
私はもう夢が叶った様な気がして彼氏の忠告をまるで聞いていなかった。
住み込みで働き出して数週間…何か思っていた事と違うのに気が付いた。
もっと華々しい仕事を思い描いていたけれど、実際は毎日シャンプーと掃除ばかり。
まぁ素人なのだから仕方ないのだけれど、だんだんと不満が大きくなっていった。
そんなある日、地元の幼なじみから電話がかかってきた。
『久し振りに遊ぼうよ』
かなり仕事に不満が貯まっていた私は二つ返事で地元に帰ってしまった。
…誰にも相談もしないで、勝手に…
地元に帰った私を幼なじみは温かく迎えてくれた。
私は何も考えずに幼なじみに連れられて、駅からしばらく離れたあまり人が住んでない感じのアパートに行った。
駐車場に停まっていた怪しげな車を見て気が付けば良かったかもしれないけれど、私は久し振りに会った幼なじみとの話に夢中だった。
アパートのドアを開けるとかなりの数のサンダルや靴が脱ぎ捨てられていた。
そこで初めて何かがおかしいと気が付いた。
『お~♪遅かったじゃね~かぁ』
奥の部屋から金髪の背の高い大柄のいかにもって感じの男が出てきた。
彼氏と同じ歳の地元でも有名な不良で暴走族のリーダーのKだった。
(これはヤバい)と振り向くと、幼なじみがすかさずドアに鍵をかけた。
『えり~、どうしたのぉ?せっかく帰って来たんだからゆっくりしてきなよ♪』
『ちょっと、こんなの聞いてないよ?』
私が幼なじみを押し退けてドアに手をかけた瞬間、いきなり後ろから髪の毛を掴まれた。
『ちょっ、痛い!』
髪の毛を掴まれたまま廊下をズルズル引きずられて奥の部屋に押し込まれた。
むわっとする空気の部屋の中に男が四人、エロビデオを見ていた。
『おい~K君、女の子には優しくしなきゃ~♪』
そう言って1人の男が立ち上がって近付いて来た。地元のチンピラのTだった。
以前街でしつこくナンパされて彼氏にコテンパンにされた事がある、私の中でもトップクラスの嫌いな男だった。
『ちょっと、説明して。この人達はどういう事?』ようやく髪の毛を放された私は、幼なじみに詰め寄った。
『おめ~はコイツに売られたんだよ♪』Tがニヤニヤしながら言った。
『え~~、売ったんじゃないよ?えりちゃんがどうしても帰りたいって付いてきたんだよ?』と幼なじみ。驚いて言葉も出ない私にKが、
『何言ってんだぁ?おめ~が金返せねぇから代わりになる奴連れてくるって言ったんだろうが♪』
驚きと恐怖で動けない私はいつの間にか他の3人に囲まれていた。
『ちょっと、放して!』私は必死で掴まれた腕を振りほどいた。
次の瞬間、凄い衝撃と音で私は部屋の端まで吹っ飛んでいた。
『てめえ、いい加減に大人しくしろや!』
Kが凄い形相でのし掛かってきた。
髪の毛を掴まれ、顔を何度もビンタされた。頬がジーンと痺れて涙が溢れてきた。
『無理矢理やったら捕まるからよ、おめ~から脱げよ』
髪の毛を掴まれて床に押し付けられながらそう言われても、手が震えて動かない。
『おい、聞こえねーのか?それとももっと叩いてほしいのか?』そう言って手を振り上げる。
もう何も考えられなかった。ただただ恐怖で必死に
『やめてください、言う通りにしますからやめてください』みたいな事を何度も言ったような気がする。
ようやく髪の毛を放され、5人の男と幼なじみの前で服を脱ぎ始めた。
手が震えてうまく脱げずにいると、幼なじみがキャッキャ言いながら手伝い始める。
更に惨めな気持ちになり、涙が溢れてきた。
ようやく下着だけになると、今度はTが『泣いてないでちゃんとお願いしろよ♪私があみ(幼なじみ)の代わりになりますって♪』みたいな事を言って、私は必死に涙を堪えながら土下座してただ言われた事を繰り返した…と思う。もうこのへんは良く覚えていない。
あとはずっとただ空中を眺めていた。
全裸にされ、何本もくわえさせられ、足を広げられて何回も突っ込まれた。
とりあえず一通りやられた所で、テーブルの上に立たされてエロビデオを見させられながら色々言わされた。大きな声で言わないとアソコの毛を引っ張られた。
エロビデオが終わるとまた、1人づつ犯された。あまり覚えてないけれど、多分皆中出しだったと思う。
何回やられたか覚えてないけれど、気が付くと朝になっていた。
お風呂にも入れず、ベタベタするパンツを履かされ、しわくちゃの服を着て外に出された。
そこで幼なじみはもう帰った事を教えられ、そのまま歩いて帰された。
ぼ~っとしながら駅まで歩き、駅のトイレでパンツを洗った。そして電車に乗ろうと思って気が付いた。
(財布も携帯もアパートに置いてきてる…)
もう取りに戻る気持ちにならなかったので、そのまま家まで歩いて帰った。
親にはメチャクチャに怒られたけれど、何も聞こえてなかった。
しばらくは家から一歩も出ずにいたけれど、ある日家の電話に中学の同級生から『お前のらしき財布を拾ったから取りに来い』と言われ、同級生の家に取りに行った。
そこにはあの、幼なじみがいた。
呆然とする私に、幼なじみは耳元で『何か面白いビデオがあるらしいから、あのアパートまでおいでって♪』
……私はもう逃げられなかった。
あの時に撮られたビデオをネタに、今度は保険証片手にピースサインしながらしゃぶる所、『中出しして下さい』って何度も言わされながら後ろから突かれる所、色んな事をされている所をビデオに撮られた。
幸いにも、そのあとすぐにそのKとTは保険金詐欺で捕まったので、それからは何もなかった。
私はその後、彼氏とまた同棲生活に戻り妊娠して結婚した。彼氏には帰ってきてからの事は言ってない。
あれからあのビデオの行方はわからない。
ただ、幼なじみは他の色んな所から借金をして最後には闇ソープみたいな場所へ売られていったって彼氏から聞いた。
今は3人の子供と両親と平和に暮らしてる。
旦那とは2人目の子供が産まれた時に、1人目が私にも旦那にも似てないって事がバレるのが怖くて別れた。
1人目が成人したので、懺悔の書き込みでした。