私は元々身長が低くて子供の頃には、いつも痴漢の現場を目の当たりにしてました。
中学高校大学とそれぞれにお付き合いした人はいたのに、ついつい逃げちゃっていつも手を繋ぐくらいまでにしか進めませんでした。
痴漢されてみたい願望が出てきたのは中学生の頃からです。
きっと触られたりしたら、怖くなってしまうとは思ってたけれど、痴漢に触られたりしたらどんな感じなのかな?
っていう興味でいっぱいでした。
お付き合いしてきた人達よりも、痴漢に遭ってみたい気持ちの方が強かったと思います。
何故かはわからないけれど、子供の頃からみてたからかもしれませんね。
結局身長も伸びないまま大人になってしまいました。
私の初めての相手は会社の上司のおじさんです。
不倫でした。
恋愛感情よりも、痴漢魔としての私の理想像だったんです。
ちゃんとハゲてて、脂ぎった感じで、手もベトベトしてて、お腹も出てる人でした。
会社ではいつもやらしい視線を感じて、同僚からはキモハゲって呼ばれてました。
噂では、女子更衣室とか女子トイレの覗きとか、電車痴漢の常習者って言われてました。
女子からは生理的にきらわれるタイプです。
なのに私は近くにこられておじさん臭がしたたげでゾクゾクしていました。
子供の頃によくみた痴漢、その痴漢たちの臭いにそっくりな臭いなんです。
同僚には知られたくなかったけれど、私はこのおじさんに何かされたらどうなっちゃうのか興味深々でした。
そしてその上司のお供で二泊三日の出張に行くことになって、みんなにはすごく心配されました。
夜に呑みに誘われても絶対に一緒に行ったらダメよって言われてました。
お酒の席では、その上司はボディタッチのセクハラがすごいらしいんです。
ちょっとでも隙をみせたらエスカレートするのだそうです。
私は、呑みに誘われてちゃんと酔ってたけれど、それ以上に泥酔したふりをしてました。
心臓の音まで聞こえてしまいそうなくらいに私はドキドキしてました。
ついに、あちこち触られてから、キスしてもいい?と聞かれて、酔って唸ってるふりをしてたら、優しいキスのあとに物凄く長い舌を入れられてしまいました。
ホテルに帰って、私は初体験をさせられました。
朝一緒に起きて、ごめんって言われました。
私は自分の気持ちを抑えて、あまり話しませんでした。
その日の夜は、接待を終えてからまたお酒を呑みに行って、ずーっと触られっぱなしでした。
ホテルに帰ってから上司は私の部屋にきて、チェックアウトの時間まで私は弄ばれてました。
寝不足と疲労から、朦朧としたまま上司の行為を受け入れ続けてました。
その出張のあとからは上司との不倫関係が始まって、半年過ぎた頃に何人かの同僚にバレてたみたいでした。
その3ヶ月あとに、上司との外回り中に社用車をとある大型スーパーの駐車場に停めて中でされるがままになってたら、その日休みだった同じ課の男性同僚に見られてしまったんです。
目が合ったときには、向こうも目を丸くしてました。
その人から聞いたのか、別の課の男性に誘われて、断わることができない私は言われるままに着いていき、その後も弄ばれるようになりました。
私の噂が広まって私の耳に聞こえてきたのは、それから半年くらい経ってからです。
上司は広まった私の噂を聞いたのでしょう。
まったく連絡をくれなくなっていました。
結局私は、上司以外の社内男性3人と、その人達が連れてきた社外の男性8人のオモチャにされ続けてから退職しました。
退職のきっかけは、もっともっと男性の数が増えていってしまいそうだったからです。
私は上司に退職手続きをしてもらい、休んだまま誰とも会わずに辞めることができました。
あの時のことは、主人も知りません。
ただ、電車で痴漢に遭うたびに思い出してしまうことです。
背が低いせいか童顔のせいか、お化粧もあまりしないせいか、あのときからもう10年以上にもなるのに、子供を産んだあとから急に電車で痴漢されることが度々遭って、思い出しっぱなしで記憶から離れる時間がなくなっています。
元同僚の男性と社外の人達に、コート一枚で電車に乗せられて痴漢ごっことかいってさせられてのが昨日のように思いだされます。
あまりにも簡単にすぐイってしまう私を楽しんでいた人達は、いまはどうしてるのかしら?