もう昔話ですが、小学生の時に、大学生だった従兄に何度かおかしな事をされていました。悪戯や虐待ではなくおかしな事という言い方なのは、直接私にひどい事をしてきたという訳ではないからです。
家に従兄が来た時は私の部屋で、私が彼の家に行った時は彼の部屋で、何をするかと言えば、従兄の首に手を回して抱き付いて、ただ頬と頬をくっつけたままで待つだけです。従兄は片手を私の腰に回してハアハア荒々しい息をたて、時々ため息をついたりして、10分か15分もすると「ななこイクよ出すよ」と私の耳元で言いながら体をビクビクさせます。それから5分くらいすると「もういいよ」と言われて、離れる。本当にただそれだけでした。
従兄が、私に抱き付かせながらオナニーしていたという事に考えが至ったのは、だいぶ後になってからでした。その頃にはもうやられなくなっていたんですが、私も色々と男性について知るようになり、ようやく気付いたという訳です。私に直接悪戯したりする度胸はなかったのか、少しでも大切に思ってくれていたのか分かりませんが、少なくとも幼い頃に大人の男性器を見せられたりするショックは受けずに済みましたし、体をどうにかされた訳でもないので、特にダメージもなく過ごして来ました。むしろ男性の持つかわいい所を見せてもらったという気さえします。
抱き付いている間ずっと、耳元で聞こえた荒々しい息づかい、ため息。時々腰に回された手にグッと力が入って、その瞬間の体の痙攣、そして脱力と余韻。今では不思議な記憶です。従兄とは現在も普通に親戚として付き合いがあり、互いに家族もできましたし、当時と変わらない仲の良さです。