終戦の時私は12歳で満州にいました。
ソ連が入って来ると略奪が始まりました。この頃は日本人は要領を得ていなく被害が多かったと思います。私と母は食べ物を探している途中でした。畑道を歩いている途中時ソ連兵に出くわしました「ダワイ(出せ!)」と言われ父が預けた時計を取りました。それでも満足いかない兵士は「マダムダワイ(女を出せ!)」と言って私を突き飛ばし母の腕を掴み畑に連れ込みました。相手は銃を持っているので助けることもできません。
「イヤー」と言う母の悲鳴が聞こえました。私は母はダメだと思いました。しかし「$£&¥♀♂£!」と兵士の取り乱した声がして兵士がズボンを上げながら逃げていきます。私は急いで茂みに入りました。モンペを下ろされ胸も露わな母が横たわって泣いています。股の間には血が飛び散っています。やはり母は犯されたのだと思い「母ちゃん!母ちゃん!」と泣き出しました。母は我に帰ったようで一緒に泣き出しました。
一段落してわかったのですが母は生理中でそれを見たソ連兵は気が動転して逃げて行ったようです。
もし母が生理中でなかったら犯され殺されているか、たとえ生き延びても日本には帰ってこれなかったでしょう