去年の秋頃
アルバイト先の社長に見返りに就職を匂わすような頼み方をされて
趣味の接待に協力した事があります。
当日、社長に伴われて
クライアントよりも早く某シティホテルのスイートに入ると
『着ている物は、そのままでいいからコレを着けてベッドに仰向けに寝て』と言われて
ある程度は覚悟していたとはいえ
最初からその様な指示をされて不安に戸惑っていると
『もう遊びじゃないんだ!』と
普段はバイトの私などには、子供扱いにニコニコとしてばかりいた社長から一喝されて
少し怖くなって返事も出来ないまま
手渡された目隠しを装着して、ベッドに横たわりました。
そして為されるがままに
両手首を上で固定され、両足も若干開かされた状態で左右づつに足首を固定されてしまいました。
「社…社長!?」
震える声で問い掛けようとしたかと思います。
『大丈夫!怖くないから…いつも(アルバイト時)の様に素直に大人しくしていれば問題無いから』
目隠しされて何も見えずに、拘束されて身動き出来ない私の髪を撫でつけながら、そう言いました。
『もし粗相があったら大変だから、僕も同席するから』
と言われましたが
こんな格好で、これからされるコトを考えると、恥ずかしくて堪りません。
そして釘を刺す様に
『これは大事な仕事の第一段階なんだから、遊びじゃない!遊びじゃない…けれど、充分に楽しむコトは出来るからね!』
と言われました。
沈黙と静寂の中で、やたらと唾を飲み込んだのを覚えています。
『でも意外と、こういう格好も似合うんだね~ 味見したくなるよね~』
と、指先で耳の辺りをくすぐられる様になぞられて
顔を背けようにも
逃げる事は叶いません。
そして救いの魔手となる部屋のチャイムが鳴りました。