私は42歳の女性です。優しくて大人しい公務員の主人と
高校生の娘の3人で何不自由なく暮らしていました。
去年の夏の話です。
あるチャットで知り合った、知り合った10歳年下の男性と
メールのやりとりをするようになって、会うことになりました。
もちろん主人がいる身ですから、そんなことはないとはいえ、
それなりに警戒して会ったつもりです。
相手の人は、ごく普通のサラリーマンで、明るくて、面白いことを
話してくれて相手を飽きさせないように気を遣ってくれる人でしたけど。
すぐに心が動かされるという人ではありませんでした。
横浜のみなとみらいにある美術館へ行って、お茶を飲んで、
観覧車に乗ることにしました。
二人で乗った観覧車が動き出して少し経つと、彼が私を抱きしめてきまし
た。
もちろん私は強く拒否しましたが、
「愛しているいんです。」
と、ひとこと言われただけで、身体が動かなくなってしまいました。
もう、何年も言われたことがない言葉。
なぜだか分かりませんが、「愛してる」という言葉を言われただけで、
胸が切なくなって、身体が熱くなって、身体中に力が入らなくなってしまっ
たんです。
彼は、私の反応に気が付いたのか、何度も何度も「愛してる。」という言葉
を、
私の耳に投げ入れて、その度に私は身もだえし、キスをされ、抱きしめら
れ、
ブラウスの胸元から手を差し入れて、乳房を弄ばれ、
私はもうバカみたいに、彼にされるままに、「だめよ」とか言いながら、
悶えていました。
観覧車から降りた後も、まだ放心状態だった私は、
彼に連れられてタクシーに乗り、石川町のホテルに行って、結局最後までや
られてしまいました。
その時初めてアクメを感じました。彼がことさら上手かったとか、そういう
ものではないと思います。
もちろん、彼のことを愛していたわけではありません。
ただ、耳元で「愛してる」とささやかれるだけで、もう夢の中に逝きそうに
なってしまうのです。
それが、私の初めての不倫でした。
家に帰って、怖くなった私は、彼の今までのメールや、メールアドレスを削
除して、
プロバイダーも解約して、彼からも連絡が出来ないようにしてしまいまし
た。
あれから一年、愛しているなんて言ってくれる人は誰もういません