家庭の事情で10歳の時に父方の大叔母(祖母の妹)に預けられました。
もともと両親を含めて家族との縁が薄くて、あちこちの親戚に預けられていましたから、遠慮ばかりして、あまり子供らしくない大人しい子だったと思います。
大叔母は結婚歴はあるけど旦那様と死別して子供を育てた経験もなかったから、私を預かってかなり困ったようでした。
かえって私の方が慣れてて、炊事、大掃除、洗濯と言われる前から家事をしたりして、学校からの父兄への連絡やお金のこと以外はあまり大叔母に頼ることもありませんでした。
そんな大叔母の思い出は激しい折檻でした。
学校からの授業参観の連絡プリントを大叔母に見せずに勝手に私が不参加と印をして先生に提出したのがばれた時に、それまでいつも優しい表情をしていた大叔母が激しく怒りました。
された折檻は裸で裏庭の夏みかんの枝に両手を万歳の格好でタオルで縛られて、お尻を竹の棒で叩かれることでした。
それまで預けられた家で男性から裸を見られたり割れ目を触られたりくらいのいたずらは経験していました。
でも裏庭とは言え屋外で全裸で縛られたのは思春期前の私でもショックでした。
「ごめんなさい」「もうしません」と口では謝りましたが、当時の私はそれが表情に出ないんです。
多分大叔母は、私が平気な顔をしてるように思えたんでしょう。
本当に竹の棒でお尻を叩かれました。
パシッ、パシッ、って大きな音がしました。
あまり経験した方はいないと思いますが、枯れた軽い竹の棒でなら、大きな音はしてもそんなに痛みは無いんです。
でもその経験で、それまで感情を堪えていたのが破れて久しぶりに泣きました。
大叔母は、「泣いてもだめ!」って叩き続けていましたが、突然「大丈夫?痛かったわね!」「こんなに赤くなって!」と慌て始めました。
手を解いてくれると同時に裸のままの私を抱き締めてくれました。
それが私にとってはとても甘美だったんです。
「またされたい」と思っていましたが、自分を悪い子に見せることは出来ませんでした。
約9ヶ月預けられて、また他の親戚に引き取られましたが、中3の時にまた大叔母の家で数日間過ごした時に、私から大叔母に「また叩いて欲しい」ってお願いしています。