小学5年生の時の話です。私は長女で母が当時から病弱だったこともあり、何度かおつかいに行っていました。家から歩いて1時間ほどかかる駅前までトイレットペーパーを買いに行きました。
自転車で運べるものではなかったため、歩いて行った帰りのことです。帰り道に男性器を露出して立ちはだかる男性が現れました。
私は素通りして行こうとしましたが男は私に襲いかかってきました。「やめてください」と言うも男が止めるわけもなく下着の上から秘部に触ろうとしました。そして大声を出すと男は慌てて路地に逃げて行きました。
そのまま私は茫然としていました。すると母から電話がありました。茫然としていた私は母の電話にすぐには出られませんでした。しかし早く出ないと母に心配をかけてしまうと思い、私は電話に出ました。電話の用件は追加で薬を買ってきて欲しい、でした。私は承諾し、電話を続けたまま振り返り駅前へ引き返そうとしました。
その時先ほどの男が私を尾けていました。男は突然私に襲いかかり、さっきよりも強い力で私を押さえました。その間、私は何度も「やめてください」と言いました。電話の向こうからは母の心配する声が聞こえます。
それでもやめなかった男についに私の恐怖心がピークを達しました。思いきり大きな声で「嫌ぁ!」と叫んだのです。
私の悲鳴と母の電話にさすがにヤバいと思ったのか男は慌てて逃げて行きました。それでも私はまだ恐怖にすくんだままでした。震える手で電話をとると母は「側まで迎えに行くから帰ってきなさい」と言いました。
自宅近くまで来ると寝込んでいたはずの母が私を迎えました。その後すぐに警察に通報しましたが当然今も捕まっていません。
それ以来、私は背後から何者かが襲ってくる恐怖を発作的に10年間感じました。