父が私の部屋に入ってきた。
五千円札を一枚、机の上に置くと、ニヤッと笑って出て行った。
さっきまで下の寝室で起こっていた悪夢の代償だった。
父は、部屋の中に私を呼んだ。
「さあ、頼むぞ。」
私は、もう羞恥心や父への嫌悪感を持たぬようにしていた。
立った父は、身長175センチ。
私は、その前に跪き、父の太ももを撫で始める。
少しニオイの漂う父のトランクスは、既に膨らんでいる。
「ゆっくり、ゆっくりだぞ…。」
私は、父の太ももに唇を当てて、ゆっくり這わせた。
父の手が、私の髪を掴む。
「舐めたいか?」
父は、わざと尋ねる。
私は、コクンと頷いて見せてから、トランクスを下ろす。
生の肉棒は、上向きで、大きい…。
私の口の中にようやく入る…そんな感じだった。
私は、口の中で舌を丹念に動かしたり、魚みたいに口をパクパクさせたり…。
フェラチオ、それはなんていやらしい行為だろう…。
もし、好きな人だったら、こんなふうに思わなかったかも知れない。
トイレで尿を放つ父の肉棒を、私の口で舐める。
しょっぱいような苦いような、そんな肉棒を舐めていると、やがて父が腰を動かせる。
セックス、それは、男と女が抱き合う所を想像していた。
でも、初めて触れた男、それが父だった。
立った父の前に跪く私。
まるで、主に仕える使用人のようだ。
こんなのは、セックスじゃない。
愛もない…。
父の手に力がこもり、腰の動きに拍車がかかる。
もう、馴れてしまった。
最初は、驚いた。
学校で男性の射精については少し知っていた。
でも、それを実際に…。
父の肉棒を咥えて、舐めて、しごいて、白濁液を顔に浴びせられた。
泣いた…。
そして、そのまま、後始末のように、再び口の中に肉棒を入れられて…。
今、父は、肉棒を自分でしごかない。
もう、私の口の中に、思い切り、気持ちよさそうに、射精する。
その瞬間、口の中は、父の種で一杯になる。
苦い、シビレるような感覚。
我慢して飲み込む…。
父の精液を飲む。
もしかしたら、私の弟、妹だった筈。
唇をすぼめて、父の肉棒を吸い込む。
父の顔がほころんで、息が漏れる。
私は、父の慰み。
でも、母が亡くなって数年が経っている。
父が置いていった五千円札は、もう随分と溜まっている。
一枚も使っていない。
使えない。
本当だったら、父の精液を飲むよりも、本当の弟、妹が欲しい。
父の子…。
いずれ、産む事になってしまうのかも…。