ある程度、リアルに描いたほうが想像しやすいと思うので、個人情報に触れない部分においてはすべて実際の名称で行きます。
僕(31)と妻の愛美(33)(エミって読みます)は結婚してから4年目の夫婦です。子供はまだ共働きですので作っていません。
僕の事はさておき、エミはある信販会社のコールセンターに勤務しています。エミはいつも朝の7時に起き、1時間かけて準備をし、8時に近鉄貴志駅から、普通電車で古市駅まで行き、古市からは阿倍野駅まで通勤の為に通勤特急に乗って仕事に出ていきます。
そして夕方18時を少し回ったころに帰ってくるのが、エミのいつもの平日の姿でした。
僕はエミよりは近い場所で働いているので、僕が仕事が終わり家に到着してから20分くらいしてから、いつもエミもマンションの鍵をあけて家に入ってくるのですが、結婚してから4年目、エミからは予想もしなかった相談事をされたのでした。
それは夕食時の時でした。いきなり箸をおき、、「はあ・・・・・」と深くため息をエミがついたのです。暗い表情でした。僕は「仕事場で何かあったんか?」と聞いても、「いや、、、これといってなにも」というのです。
「いあ、何かあったからそんなため息ついてんだろ。言えよ」と、秘密にされるのが嫌な僕は、少々語気を強めて聞いてみたのです。
「いや、いいって。。」と答えるのですが、こんなやりとりをしばらく続けた後、「言われへん。。怒るもん・・。」というのです。
エミの疲れ方がなにか尋常じゃないな。と思った僕は「怒らないから。。。絶対」と、語気を強めるのではなく、今度は優しく聞き出そうと思って反応を変えてみました。するとエミが打ち明けたのは、信じがたい内容の事だったのです。
「んとさ。。。毎朝、痴漢されてるねん・・・」
「はぁ?」となりました。この先、セリフが続くのでセリフ形式にします。
エミ「だから。。。痴漢だって」
僕「痴漢はわかるけどよ、、されてるんならなんで助け呼ぶとかしないんだよ」
エミ「だって、毎日毎日、同じ人でこわいんだもん!!!たまに2人、3人がかりで来るときもあるし!」(語気を強める)
僕「なんやねんそいつら、捕まえて警察に突き出したろか、いや警察に突き出す前にまとめてシバキ倒したろか!」
エミ「ちょっと落ち着いて!すぐそんな言い方しかしないから、相談するん嫌やってん!」
僕「でも、毎日ってどういう事よ。普通、ああいうのに遭うといっても偶然だろ。ちょっと状況がよく呑みこめん。順序だてて話してくれ」
エミ「んとな、近鉄の古市から特急のるやんか、阿倍野まで。その間って知ってると思うけど、超超超ギュウギュウなんよ。」
僕「知ってるけど」
エミ「んでな、それで最初は変な男がお尻触ってきてるなー。みたいなのはあってん」
僕「うん。それで」
エミ「まぁ、これだけ毎日のように満員電車のってるわけやから、そりゃたまにはこういうのに遭遇する日もあるやろな。っておもって我慢しててん」
僕「うん」
エミ「すると、その日を境に、もう毎日やねん><」
僕「ってことは、相手のツラとかわかってるんやろ?」
エミ「うん、、」
僕「何歳くらいやねん?」
エミ「ぱっとみ30代後半~くらいかな」
僕「相手はいつも3人なんか?」
エミ「最高3人。毎日3人というわけじゃない」
僕「連携プレイなんか?」
エミ「うん。。。多分、前にニュースであったやん、、ネットで仲間募ってやってるっていうやつ、、あんな感じ。」
僕「なんでそう思うねん」
エミ「だって、その3人、全員がキャラ違うねん。どうみても一時的なチームって感じみえるんよ」
僕「でもお前、普通にパンツルックで仕事いくんちゃうんか?仕事いくのにミニスカとかはかないだろ?」
エミ「ミニスカとかはないけど・・・・」
僕「どこまでされてん・・?」
エミ「・・・・」
僕「言えって。。怒らへんから」
エミ「ま、、今までで一番ひどいやつだったら、パンツ(スーツの下の事)のチャックおろされて、指でアソコ触られた・・・」
僕「指でアソコさわられた? なんやねんそいつ、チャック下ろしてきて、さらに指突っ込んできて、直にさわってきたんか?」
エミ「うん。。パンツ(下着)ずらして指で・・・・」
僕「なんでそこまでされてるのに、お前は抵抗しないんだよ?」
エミ「だから、、、囲まれてるんだって、、そいつらの仲間に」
僕「囲んでるやつはなにしてんのよ?」
エミ「後ろからお尻さわってきたり、スカートの時とかはたくしあげてきてパンツの中に手いれてお尻触ってくる奴もいれば、前触ってくる奴もいたり。。。」
僕「それ、そうとう無茶苦茶されてるやんけ。さっき一番ひどいやつで、チャック下ろされて。ってなんやってん」
エミ「・・・」
僕「ってことは、なに?まとめると、3人のうち、一人がお前の後ろからスカートたくしあげて、パンツの中に手つっこんで、ケツさわってきて、、前のやつも、同じようにスカートたくし上げてパンツの中に手つっこんで、前さわってきて、、、ってことか?」
エミ「うん・・」
僕「それ、普通に準強姦罪やぞ・・。あとの1人は?」
エミ「壁。」
僕「かべ?」
エミ「うん。壁。そして私を端っこのコーナーに追い詰める役」
僕「で、お前は毎朝、それされてるということか?」
エミ「うん・・・」
僕「いや・・・・あきれたわ・・・何も声ださないお前もお前やけど、、そいつらも相当やな」
こんなやりとりがあったのです。
そもそもエミは、30代を超えてからも、真面目だけを一筋で生きてきたような女であり、中学、高校の時の写真をみてもまったく成長していないような、ただ絵に書いたような「痴漢にあえば即泣き寝入り」のような、弱弱しい外見をしている女であるのは仕方のないことかもしれません。
ただ僕は、当時働いていたバイト先にいた今では珍しい素朴さのあるエミが好きになり、年下であるにも関わらず交際を申し込み、そして交際1年後に結婚を申し込んだ訳ではあるのですが、まさかエミがもう33という年になって、「痴漢にあっている」なんていう相談を受けるなんて夢にも思っていませんでした。
結局のところ、エミが最初に痴漢されて声を出せずに堪えていた事が原因で、その犯人がネットかなにかで「あいついけるぞ」のようなそんな書き込みをし、即席にネット上の掲示板かなにかでエミを痴漢するチームが結成されたのではないか。と、僕は考えてました。
その時僕が思ったのは、エミの誰にも触らせない部分を触れるのは旦那である俺だけだ。そいつら、誰の許可なく勝手にエミをさわっとるんじゃ。という独占欲からくる嫉妬心と怒りで、エミに根掘り葉掘り、「警察に調書とるとき、お前はしらない男の刑事に全部言えないだろ。だから俺が代弁してやるから、正直、一切、色をつけずにありのままを話せ」と、もっともな理由をつけて判強制的に聞き出したのです。
ここからはエミの言葉を借りるより、もう僕の言葉で話していきますが、話たがらないエミからすべてを聞き出したものを代弁すると、エミがされてた痴漢というのはもう、痴漢等という領域を超え、先ほども書きましたが準強姦罪に匹敵するものとして十分なものでした。
既に会話の中でも書きましたが、下着をずらされて中指か人差し指かでクリをこすられたり、時には中指であろうものを中に入れて突き立てられたり、、また背後からは指の第一関節~第二関節くらいまでをアナルの中に突っ込まれてヌプヌプと出し入れされたりもした。と言っていました。
これは一度きりだったといいますが、スカートをはいているときに、スカートをたくし上げられてパンツをずらされ、そのまま股に痴漢男の勃起した陰茎を差し込まれ、スマタのような動作も一瞬されたこともある。というのでした。
それをすべて聞いて「それ、実行犯は3人かもしれないが、もしかしたらもっと大きなチームかもしれないぞ、。。何も知らないふりしている壁役だけで、何人もいるかもしれないな・・・」と僕は言いました。
その時、その得体のしれない痴漢組織が、組織めいた悪徳AV会社なのか、それともネットでの寄せ集めなのか、もう何もわからなくなってきていました。
しかし、そのまま警察にいっても僕の報復する場面は警察に奪われてしまいます。中学、高校とやんちゃをしてきて、けっこう喧嘩には慣れていると思っている僕は、この痴漢集団を捕まえて、かりに過剰防衛的に、僕が過度に相手を傷つけても、世論が僕を守ってくれるだろう等と、怒りのあまり冷静な判断を失っており、
そして行き着いた先が、、
「エミ、ラスト1回だけ我慢しろ。。俺が一緒に電車のってそいつらの顔みてみるわ」となったのでした。
ひとまず上げる