痴漢された話、ここに載せてもいいのかな。
中学生の時が初めて。
しかもこの時は電車でもなくて、今思い出すと本当に危なかったなぁと思う話。
自転車で帰宅中、周りは畑しかないのどかな道で誰も歩いていない。大きな総合公園があってその横を通過してる時、真っ黒な車がクラクションならして後ろから付いてきた。窓が開いて、黒人の男の人が「すいません、お姉さん!ごめんなさい!」とこえをかけてきた。私?お姉さんって私でいいの?と思ったけど誰もいないし。自転車でこんな声のかけられ方したこと無いけど。
「はい?」
「道を教えてクダサイ!」とちょっと片言黒人。
優しそうな顔。紙とペンを渡される。近くの駅に行きたいらしいけど、駅の漢字も読めないらしい。車のボンネット?に紙を置いて書いてあげることにした。
気付いたら黒人は車から降りている。
「ほんとうにアリガトウ!優しい人!今まであったことない人で助かりました」みたいなこと言って握手。いやいや、そんなすごいことしてないけど。
日本に来て言葉をやっと覚えたけど友達がいなくて寂しいとはなしだした。そうなんだ、大変ですねとただひたすら話を聞く。年は20歳くらいかな?という若めの人だった気がするが、ガタイは大きい人だった。
公園を歩きませんか?久しぶりに話ができてうれしくて…と嬉しそうに言われて、特にこのあと用もないし、家も近いし、可哀想だからとも思い一周くらい付き合おうと思って自転車を停めた。
野球場のグラウンドがあり、その向こうがアスレチック。人は見渡しても居ないようでした。黒人が「僕はほんとうに今日うれしかった」と、突然野球グランドの応援席あたりにある柱と柱の陰に、腕を強く引き込んできた。まだ中2の女子。とにかくビックリ。引き込まれてそのままハグをしている黒人。
「いや、こちらこそよかったです。でも苦しいから離して…」
黒人の腕の力が強い。息が詰まるほど…
黒人の息が少し荒い。
ウエスト周りの腕が強く締め付ける。
手がスカート越しにお尻の方へ移っていく。
「おしりだからそこ。てより、苦しいから。お腹、呼吸苦しいから」と伝えると少し腕の力が緩んだ。
顔が近づいて胸に手がいく。服に手が入ってきて焦った。
「私、中学生だし。こゆの、ダメだと思います。離してください」
少しずつ手を緩めてまた強くハグをしてきた黒人。
「ごめんね。寂しくて、久しぶりにこうして話ができて嬉しくて」と。そのまま5分ハグさせてくれというので1分ならいいですと伝えてそのままハグ。一度でいいから抱きしめてくれというのでこちらも一度ハグ。
帰ろうとしたときに、うちまで乗せてくよと言い出す黒人。自転車は車に積んで私は助手席に乗るといいと言われたけど、それはさすがに断ってダッシュで帰った。
ほんとうに寂しかったんだな、でもちょっと怖かったなと思って帰宅。友達と家族に話したら驚かれるは怒られるは、心配されて大変だった。黒人の誘拐や外国人レイプや窃盗の被害が書かれている回覧板が来ていてビックリした。
あの人かどうかはわからないけど。
でもいまでも割と、あの黒人の体の大きさと力強さはよく覚えている。悪そうな人ではなかったけど、もしかしたらってこともあったんだろうなぁ。