眠れない夜に眠っている主人を起こさないように脱け出て、暗い街並みをシアーのシャツにノーブラで、ふらふらと近所の公園まで歩きます。虫の鳴き声が聞こえる、しんとした真っ暗な公園のブランコに揺られながら、誰か来るのを待っています。
妻としても、二人の子を持つ母としても、役割を果たしていると思うものの、なんだかぞんざいに扱われているようで、寂しい。
まだ30代後半、くたびれつつある細くて華奢な身体を思う存分に抱いてほしい。清潔に整えた髪や顔が汗まみれでくしゃくしゃになって、身体が弾けそうになるぐらい激しく求められたい。このまま歳を取っていくのはあまりにも寂しい。