性について興味を持ち出した頃から、私の妄想は自分が犯されるものばかりだった。
暗い夜道に廃墟に連れ込まれたり、信頼している男友達に裏切られたり、災害や戦争で無法状態になって、複数の男たちに輪姦されたり…
レイプにまつわる妄想は一通りした
そんな私が、大学でジェンダーを学び、今は指導する立場にいるというのは、なんとも皮肉な話だ
「レイプ」という言葉には、一人の女性として怒りの感情と、1匹のメス?としての自分も強い力に蹂躙されたいという本能的な欲求との間での葛藤にいつも悩まされる
私がそんな風に苦しんでることを誰も知らない
悲惨な戦争映画を見たとき、テレビでレイプ事件を報道された時、怒りと自分もそうされたいという想いが同時に湧き上がる
自分よりもずっと若い学生たちに、自分を大切にしなさい、怒っていいのだと語ってる私が内心でこんな欲求を捨てきれないというのは、彼女たちへの裏切りなのかもしれない
自分のことを単なる性欲処理道具として扱ってくれる男でもいてくれたら少しは満たされていたのかもしれないが