私と同じ様な人がいるんですね。私も裏切られました。でも、今は・・・。
当時、私は中高一貫教育の寮制の学校にいました。中学時代に英哉に告白され
先輩や先生の目を盗んでは会っていました。英哉とはキスもしましたし、
求められればSEXだってしたかも知れません。
高校に入っても英哉との関係は続いていました。そうあの日までは・・・。
英哉が高校1年で国体の選手に選ばれたと聞いて喜んでいたあの日。
英哉に旧校舎に呼ばれた私は「ここで英哉と結ばれるかも」と予感がありました。
でも待っていたのは違いました。佐野という主将の人やその他の人達でした。
私はその場で数人がかりで犯されました。相手の顔も、人数も解らないほど
犯されました。どれくらいの間犯されていたか解りませんが、佐野が言って
いました。本来なら佐野が国体に選ばれていたと。それを英哉の不注意でケガを
負わせて、国体どころかその競技も続けられなくなった事も。そして英哉が部活
と私のどちらを取るかと言われて部活を選んだことも・・・。
それ以来英哉は私と口も聞かなくなりました。私がどんなに彼に話を聞こうと
しても聞いてくれませんでした。私がレイプされたことを学校に言うとやっと
会う約束をしてくれました。でも、そこには佐野らがいて英哉が笑っていました。
そして再び悪夢が繰り返されました。佐野の親が理事をしている関係で学校にも
言えず絶望のみが残されました。そして、私の体内の変化もその頃からでした。
寮の南美先生が私の異変に気付いて私は話をしました。でも20代の若い
南美先生に彼らに対抗する力もなく、私の身体の方のみを心配してくれました。
南美先生の計らいで県内の遠くのが病院に行きました。本来なら生徒はいない予定
でした。南美先生が知り合いの医者に挨拶している感に同級生の雅司と会ったん
です。本当に偶然でした。雅司は遠征で膝を痛め遠征先の病院で入院していた
のです。雅司は私が制服でもジャージでもない私服で驚いていたようですが、
私は逃げてしまいました。病院の検査も駄目でした。私は妊娠していることが
判明しました。父と母が学校に来ても証拠も無し佐野や英哉を訴えることも
出来ませんでした。逆に私が妊娠した噂まで流れ退学するのも時間の問題でした。
男子や女子から冷たい目線で見られる中で唯一、私の見方をしてくれたのは雅司で
した。雅司は私と普通に接してくれました。一度雅司に誰かが私のことを言って
いたようですが、その人を雅司は無視していました。私の身体もジャージで隠す
のが難しくなり、私は退学することを決めました。職員室を出たところで雅司が
立っていました。雅司は私が学校を辞めたことをどこかで聞いていました。
その日、最初で最後の授業をサボりました。校舎の屋上で雅司と二人になったとき、
私は「何故、私に優しくしたの?」と聞きました。雅司は答えてくれません。
私が自分の過去を話そうとすると「いいよ、全部知っているから」とだけ
言いました。それでも私が泣きながら話終えると雅司は優しく抱いてくれました。
「(彼とだったら・・・)」と思いましたが、彼はそれ以上何もしませんでした。
それから間もなく、学校を辞めました。そして母の田舎で祖母と母に見守られ
ながら私は女の子を産みました。
地元に戻った私に南美先生から手紙が来ていました。私が退学した直後に雅司が
英哉や佐野達に大怪我を負わせて退学させられたそうです。刑事事件にならな
かったのは、私のことと、学校や理事長の名誉のためだろうと書いてありました。
私は雅司に会いたくなり雅司の家を訪ねるために飛行機に乗りました。
見ず知らずの土地だったので探すのが大変でしたが、彼は家にいました。雅司は
私を見て「どうしたの?」と驚いていました。私が抱きつくと今度は強く抱き
しめてくれました。今は、私と雅司は田舎で私の産んだ娘と共に暮らしています。
双方の親も承諾してくれています。いずれ結婚するのかも・・・
私は彼ともSEXは出来ませんでした。でも、長い時間を掛けたことで本当の
SEXを味わえるようになりました。
レイプは犯罪です。私だって雅司がいなければ自殺していたと思います。
レイプは絶対辞めて欲しい。そして私と同じ目に会った人には心の支えになって
くれる方が出来ますよう・・・