私は31歳の主婦で、既に15になる娘がいます。この子の父親は、表向きには
離婚した事になっていますが、実は16年前に私をレイプした、名前も解らない
男なのです。 あれは中学の卒業旅行に、親友達4人と私の5人で出かけた日の
事でした・・。奮発して結構有名な高原の旅館に泊まり、温泉を楽しむ所までは
良かったのですが・・裏山の森林に度胸試しに出かけたのがいけなかったんです。
ふざけて皆でバラバラに、各々が違う方向に走り去った後・・私は1人の男性に
出会いました。暗くて、顔や歳は判断出来ませんでしたが、今で言うホームレス
のような人ではないかと思います。うずくまって動かないので、最初はそこに人が
居る事も解らず、私は無邪気に傍を駆け抜ける所を、足を捕まれて転びました。
その人が何を言っていたのかは解りませんが、とても語気が鋭く、怒っていると
思われる口調でした。多分、私達が大きな声を出してはしゃぎ回っていたのが気に
食わなかったのでしょう・・2~3度平手で叩かれて、押し倒されました・・
もちろん必死で叫び、助けを呼ぼうとしましたが、それより早く、何か布のような
塊を口に押し込められてしまい、声を奪われてしまったのです・・・
恐怖とバージンを失ったショックと身体の痛みに耐えかねて、ただただ泣き続け
ました。そして、親友達も翌朝に変わり果てた姿で旅館に戻ってきました・・
2人が精神病院に入院する事となり、1人は両親の田舎に引き篭もり、もう1人は
保護施設のような所に入ったそうです。私は両親の元に匿われ、私達は揃って高校
進学を諦める事となりました。
友人達がその後どうなったのかは知りませんが、私はあの時のレイプが原因で妊娠
してしまいました。もちろん堕ろすつもりでしたが、同居の祖父母が熱心なクリス
チャンで、命を粗末にする事に大反対した為、私は母と2人で田舎の別荘へ引越し
そこで今の娘(香織)を生みました。香織の生長と共に、世間と接する機会が嫌
でも多くなったせいもあり、私の対人恐怖症・・特に男性への免疫は少しづつ
治って行き今では何とか周りに感ずかれる事が無いくらいまで克服してきました。
当時はこの世の全てに絶望しましたが、今では逆に香織がいたからこそ、今まで
私は生きて来られたのだと思い、とまどいを感じながら生きています・・
雑文で失礼しました。