後ろを振り向こうにも、混んでいてまったく身動きできない。
私がノーパンなのに気が付いたのか手の動きがはやくなる。
割れ目をなぞるように動く。
(やめてください!)
痴漢にそんな声が届くはずもなく、ひたすら耐えるしかなかった。
生温かい感触に鳥肌が立つ。
抵抗しないのをいいことに痴漢の行動はさらにエスカレートする。
スタートを捲り上げ、ついに私の股間に触れた。
「はぁっ。」
思わず声が漏れてしまう。
「やっぱり、ノーパンなんだね。」
痴漢の手は楽しむようにいじる。
私はひたすら電車が駅に着くのを待ち、堪えた。
(お願い!早く着いて...。)
私の願いも届かず、痴漢の手は膣に入ってきた。
また、別の指はクリトリスの皮を器用に剥きはじめた。
「あっ。」
先ほどの副院長とのセックスで敏感になっているクリトリスを刺激され、
小さい声が出てしまう。
痴漢の手はますます調子に乗り、かきまわすように動く。
(もう、やめて。これ以上されたら...。)
「もう、ビショビショになってきたぜ。」
痴漢の囁きが周りの人たちに聞かれないかとヒヤヒヤする。
自分が下着を着けていないこともあり、できれば公にはしたくなかった。
そんな私の気持ちをあざ笑うかのように痴漢の指が奥へと入ってくる。
(いやぁ!)
指が2本に増えた。
別々の動きをする指に私はガクガクと膝を震わせた。
感じまいと思っても身体は反応するようになっていた。
痴漢はクリトリスへの攻撃も忘れてはいなかった。
膣とクリトリスを同時に攻められ私は上りつめていった。
吐く息もハアハアと荒くなる。
(もう、だめ。)
痴漢の指の動きが速くなり、膣からの音が聞こえてきそうだった。
「おねえちゃん、どこかでオマンコしないか?」
そうささやきながら、指のスピードさらにあげる。
(イっちゃう。)
そう思った瞬間…
――日曜日。自宅のパソコンにメールが飛び込んできた。
憂鬱な気持ちの私にさらに追い討ちをかける内容だった。
「おはよう! 副院長にはもう犯られてしまったのかい?
でも大丈夫だよ。ボクが必ず復讐してあげるからね。
みさは、ボクが守ってあげるから、心配しないで。
もう少しの辛抱だから、それまで我慢してね。
あの副院長は、ボクの大事なみさの写真を取り上げたんだ。
ボクの大事な写真を...。
だから、副院長は許せないんだ!
必ず、この病院から追い出してあげるからね。」
差出人は内科の黒川という先生だった。
(こっ、この人、誰? 話したことなんてないわよ...。)
ま、まさか? ストーカー? 嘘でしょ?
~続く~