最近、芸能関係の性暴力が多く取り上げられていますが、私も被害者のひとりです。
コロナ前のことです。
私は12歳の時、あるアイドルグループのジュニア(中学生)チームに合格し、親元を離れ入寮しました。
レッスンを受けつつや本チームのバックダンサーなどの仕事も始めていました。
でもダンスはあまり得意ではなく、レッスンでも居残り特訓組の常連で、かなり苦労していました。
ある日、若き運営幹部でダンス担当でもある男性コーチから言われました。
「里佳子、お前はやはりこの仕事は無理かもしれないな。一旦卒業して、ダンスの基礎とかを習ってから再び応募してきなさい」
と最後通牒です。
私は泣いてしまいました。
「コーチ、お願いです。頑張りますからもう少しやらせてください」
コーチはため息をつき、それでも私に向き合ってくれました。
「分かった。ただし明日から、本チームの次回ライブまで、毎日居残りレッスン後、さらに俺とマンツーマンで1時間特訓だ」
私は首がつながったことが嬉しく、舞い上がってしまいました。
そして翌日。
居残り特訓後、コーチに呼び止められました。
「里佳子、このスタジオはこの時間までで、もう使えないんだ。マンツーマンは別のスタジオでやるか俺の車に乗れ」
私は素直に従いコーチの車に乗り込みました。
コーチは車を走らせましたが、入ったのはスタジオでなく、ラブホの駐車場でした。
私は驚き「コーチ、どういうことですか?」と聞きました。
「心配するな、へたなスタジオより防音がしっかりしてるし、安いから、本チームでもよく使ってるんだ」
とコーチは言うのです。
私は不安になりながらもコーチに続き部屋に入りました。
しかし、その瞬間、コーチは豹変したのです。
コーチは私をいきなりベッドに押し倒し、襲い掛かってきました。
私は驚き、必死に抵抗しましたが、殴られ、両手を縛られた挙句…。
もう無茶苦茶でした。
私は1時間以上も、いいように嬲られ、あらゆる恥辱を受け、何発も発射されました。
私はその間、泣き叫ぶことしかできませんでした。
初めての性の体験が、まさかこんな悲惨なものだなんて…
「里佳子、お前、毛も生えてないガキンチョの割にはいい身体してるな、将来が楽しみだ。しばらくチームにおいてやるから当分俺につき合え」
コーチの非情な言葉に私は呆然としました。
次の日、私は寮を出て実家に戻りました。
両親は海外出張中で、実家にいた大学生の兄にしなだれかかるように泣き呻きました。
兄は何も聞いてこなかったですが、なんとなく事情を察してくれました。
優しい兄の励ましもあり、私はその後、精神を回復し、復学もできました。幸い妊娠もしませんでした。
かのアイドルグループは、その後突然、活動休止が発表されました。
何があったかは知りませんが、ざまあみろ、という思いでした。
でも、あの男はいまだに許せません。いつか復讐したいです。