もう十年以上前の出来事ですが。
高校を卒業して専門学校に通うため、親の反対を押しきって、4月から独り暮らし。
そして6月のある夜、バイトからの帰り路に襲われました。
その日は小雨が降ったり止んだりの天気。
まあ大丈夫だろうと傘をささず歩いていたら、すぅ~と横を通りかかってきた大きな車から「どこまで行くの?送っていくよ!」なんて声をかけられました。
当然ガン無視のスルー。
しかし、車が幅寄せしてきて、開かれていたスライドドア。
いつの間にか私の背後に人が回り込んでたようで、車の中に押し込まれました。
殴る蹴るのキツい暴力はありませんでしたが、身体を羽交い締めで押さえつけられ、軽く小突かれたり、こめかみを強く圧迫されたり、鼻と口を塞がれ息ができなくされたりし、そして男達の恫喝となだめすかし。
もう恐怖でパニックだったし、身体が強張って抵抗も何も、力ずくで数人の男達に敵うわけもなく。
覚えていたかぎりには男達は全員で5人。
ずっと車中、代わるがわる私に乗りかかり。
解放されたのは明け方で、最寄り駅近くの公園。
ただただ早く帰りたい気持ちでいっぱい、その時に周囲がどういう状況だったのとか記憶なく。
部屋にたどり着いて、とてつもないショックみたいなのが沸き起こり、恐怖や虚しさや嫌悪など、感情がゴチャゴチャ。
もう何が何だか心の整理がつかず、泣き伏せびました。
少し落ち着いてから高校時代の親友に連絡。
いろいろあって警察に訴え、被害届を提出。
そして特定された容疑者は1人だけ。
しかも複数ではなく、自分と私の単なる男女の合意だったとの主張。
私の供述調書とは全く食い違った内容。
争いましたが、男の主張を覆すだけの証拠がなく、逆に名誉毀損で訴えると言われる始末。
頼りない弁護士、もう私はメンタルをズタボロにされました。
弁護士同士の話し合い、結局、男側が緊急避妊にかかった費用程度の負担で示談。
私のこの件が原因で、険悪になった父と母は離婚、家庭は崩壊。