当時、大学2年生でした。
その夏の終盤、よく遊びに行っていた大箱のクラブでのイベント。
当初は友達数人各々彼氏達と、付き合っていた彼と行く予定だったのですが、イベント数日前に些細な事で彼と大喧嘩、お互い意地の張り合いで決別状態。
彼を放っといて、私だけが女友達とその各々彼氏とで昼の部からのイベントに行きました。
彼との喧嘩別れなど嫌な事は忘れようと陽気に楽しんでました。
普段はちょっとしたボックスもあったのですが、イベントの時は取り除かれて基本的にスタンディング。
ただ、一角にダンサーとかゲストみたいな人達関係者が屯うボックスが幾つか並んで用意されていて、そこにいた顔馴染みのダンサーさんやパフォーマーさん達に声をかけられ。
いつも一緒に来ていた彼氏が同伴していないのを不思議がられて訊ねられたりしましたが、ネタにして談笑していました。
なんだかんだ一緒に来ていた友達たちと別行動。
周りのボックスにも私と同じような客みたいな女性が何人もいましたけど、なんか一般の客と違って特別扱いされているような、変な優越感に浸り、ちょっと浮かれてました。
はっきりした覚えがあるのはそこまでで、当然ながら飲食もしてたんですが、何を食べ何を飲んだか、誰と何を話したのか何が何だか、あやふやで記憶が途切れていて。
そのあと思い起こせる記憶は視界が真っ暗、朧気ながらの頭痛や気分悪さ、エグい倦怠感、そして下半身を主にした身体の痛み、とてつもない性交痛。
その時に自分が置かれている状況が理解できるまで、どれだけの時間がかかったかは分かりません。
状況を理解といっても、〇何故!?なんでこんな事に!?…、深く経緯を探るような余裕や冷静さなどなく、ただただパニック。
目隠しされてて、度々に口を塞がれ、何人いたのか知る由もなかったですが、数人に両腕両脚を抑制されていたような。
…このまま殺される?…イヤだ!?死にたくない…
なんとも言い表しようのない恐怖と不安。
激痛に耐えながら、私は咄嗟的に何度も救済の言葉を発して懇願しました。
嘲笑う男達のひそひそ声に、「無事に帰りたければ…」の決まり文句。
腕は拘束され、ずっと目隠しされたままでした。
膣や肛門に激痛、痛みを通り越し麻痺、そしてまた激痛の繰り返し。
初めて体験する屈辱的な性的行為の数々。
絶望感で何度も気が遠くなった。
そして解放されたのはイベント翌日の夜明け前。
目隠しされたままでしたが、車での移動はわかりました。
腕の拘束を解かれて、引きずり降ろされた感。
車が去っていくような音のあと静寂雑騒音、何気に怖くて直ぐに目隠しは外せませんでしたが。
放置された場所は、何となく見覚えあった臨海コンビナートの片隅。
私の着ていた服やバックも一緒に放置されていて、携帯も無事。
友達に連絡し、なんとか人知れず帰ることができたのですが。
…こんな事がなければ、今とは違った人生を歩めていたのかなぁ…と、時々思います。