卒業を控え、友人とキャンパスを歩く私のバッグの中で携帯が鳴った。
ペットボトルを持ち替え、慌てて取り出した。聞き覚えのある声だった。
「八○子警察署の松田です。○さんですね?・・・・捕まえました。
時間がかかってしまいました・・・でももう安心してください」
ずっと・・・10か月以上、ほぼ毎日のように私に電話をして、勇気付けて
くれた婦警さんだった。
「嫌でしょうけど、確認のため、署までお越し願いたいのですが・・・」
電話を切った私は、その場にへたり込んでしまいました。。驚いて手を
差し伸べる友人に、私はにが笑いを返すしかありませんでした。
あの日・・・あの夜以来、引っ越しを2回もして、夜もぐっすり寝たことは
ありませんでした。暗い夜道も一人であるけませんでした。彼氏もできて
エッチになっても、恐ろしい指の感触を思い出すだけでした。
すべて、あの夜のせいでした。
ある夏の寝苦しい夜、部屋の中の物音で私は目を覚ましました。ぼんやりと
暗い部屋にそいつは立っていました。夢なのか現実なのか・・・
「え?誰?・・・」
その物体が私のタオルケットの上に覆いかぶさってきた瞬間、私は侵入者に
襲われていることにきがつきました。殺される・・・嫌だ・・・・
「声を出すな...騒いだらこのカッターで首を切る・・・人殺しには・・・
なりたかねぇんだ・・・いいな?・・・・・」
私は必死でうなずくだけでした。
男は私をうつ伏せにすると、幅の広いテープで後ろ手に縛り、口にもテープを
貼りつけました。私の傍らに寝そべり、あごを掴んで引っ張りあげました。
「よく聞けよ。今からお前を犯す・・乳首を噛んで、舐めまわす・・・
お前のあそこも掻きまわし、突っ込んでやるぞ・・・
汚ねぇケツの穴も指入れてやる・・・いいな・・・」
しゃがれ声の囁くような声でした。
「嫌だ…いやだ…やめて・・やめてください‥お願い・・・」そう言ったつもりでした。
私の声を無視するかのように、男は私をひっくり返し、うつ伏せにしました。
両足の間に体を割り込ませ、腰を両手でつかんで、下着のお尻に顔を押し付けました。
私はとっさに足に力を入れて、閉じようとしました。
次の瞬間、右の腰に雷で打たれたような痛みを感じました。男は力いっぱい殴り
つけたのでした。
「う・・・ぐぅうう・・」
「力を抜け・・・殴られて痛いのは嫌だろう・・・」
私は泣きながら力を抜くと、男は私のお尻を左右に開き、また顔を埋めました。
「若いねぇちゃんはいい匂いだなぁ・・・ずっと待ってたんだ・・」
一気に下着を引き下ろすと、男はうつ伏せの私の性器を弄びました。膣に指を入れては
出した指を舐め、それを繰り返しました。鈍い痛みと情けなさで涙がこぼれ落ちました。
膣に飽きた男は肛門にも指を滑り込ませました。指全部を突き刺し、広げるように
左右に回すのです。私は、あまりの痛さにのけぞって呻きました。
その様子を見た男の鼻息がだんだん荒くなり、うつ伏せの私に覆いかぶさるように
乗ってきました。おへその下に枕を入れて、腰を浮かせた直後・・・
男はめりめりと私の中に入ってきました。経験はありましたが、準備の無い痛さ・・・
裂けてしまうかのようでした。男は私の頭を押さえつけ、全体重をかけました。息ができない・・
このまま死んじゃうのかな・・・早く終わって・・・ぐるぐるとそんな思いが、頭の中を
回っていました。
男のそれは、経験の無い硬さと大きさに感じました。胃のところまで、突き刺さっているような
感覚でした。長い時間、男の攻撃で私のあそこは感覚も無くなってきました。
小さなうめき声と共に、男は思いっきり突き刺したまま動きを止めました。私の身体の中に
体液を送り込んで行く瞬間でした・・・
仰向けにされた私は、大きく足を開かされて、顔をしっかり見られながら射精を受けました。
すすり泣いている私のそばで男はたばこをふかして言いました。
「ごめんな・・・ねぇちゃん・・・俺エイズっていう病気でな。知っとるやろ?・・
なんかこのまんま一人で死ぬの恐いんや。おまえ道連れやけん・・・
ごめんな・・・」
実は逮捕された後分かったのですが、事実でした。その時私は、ウソなのか本当なのかより
とにかく早く出て行って欲しい・・・それだけでした。
「ちゃんと移したいけんな、ちょい我慢しろ・・・腸に出すのがいいんや・・」
馬乗りになった男は私のお尻にも突き刺しました。あまりの痛さに泣き叫びましたが
貼られたテープで声にはなりません。髪を引っ張りのけぞらせた私の肛門の中に、男はゆっくり
射精しました。。。
2時間ほどして、男はゆっくり部屋を出て行きました。拘束をほどき、親に電話をして
警察を呼んでもらいました。3時間後、病院のベッドで駆け付けた両親の顔を見た時、なぜか
私は微笑んだそうです。正気ではなかったのでしょう。
その後、松田という婦警さんが親身になって、面倒みてくれたのでした。
「かならず捕まえるから。約束するからね・・・頑張って・・・」
涙を浮かべて励ましてくれました。結局、私はレイプされた上、下着を10枚、現金4000円を
奪われていました。
分かっているだけで、その時点で私が3人目の被害者である事、残された精液から、エイズ陽性者であることを
知らされました。とりわけエイズ陽性者であることは、警察を慌てさせたようです。
私も感染は免れたようですが、経過観察は必要だと告げられました。
結局捕まった男は47歳で前科4犯。ほとんどが性犯罪でした。6人の被害者がいて、全員が体に体液を
出されたのにも関わらず、奇跡的に感染者はいないようでした。
おらず、