秋も深まった11月にそれは起きました。
高校生になって、メインイベントの学園祭の準備活動の最中の事でした。
私達は、連日暗くなってからも学園祭の準備に追われていました。
私は自転車での通学で、意外に寂しい感じの地域に住んでいました。
それをみんなが知っていたので他の人よりは少しだけ早く帰らせてもらえてました。
学園祭間近の日に、準備が間に合わないと言う事でいつもより遅くに学校をみんなと出ました。
何人かは私と同じ方向なので自転車に二人乗りしながら帰りましたが、途中からは私一人になり、街灯も少なくなり民家もちらほらとしか点在する地域を通り、後は街灯しかない夜道を自転車を立ちこぎで坂道を登っていると、一台の乗用車が私を追い越して行きました。
坂を登りきった先には、私の家を含めて5軒の家しかなくて、その家の人達の乗用車じゃ無かったのは分かりました。
短い杉林の道路を通り過ぎる時に脇道からいきなり人が飛び出してきて、次の循環には首もとに痛みを感じて、次に気付いた時には夜空の星がキラキラと光ってるのが分かり、私の体の上には見知らぬ男の人の顔が月の明かりに照らし出されてて、徐々に意識がはっきりすると股間に鋭い痛みを感じて、男の人が体を揺する度に痛さを感じていました。
男の人の動きが止まりました。
何も言わないで走って行き、私は痛みを堪えて体を起こすと草藪の中に敷かれた段ボールに座って居ました。
自転車には乗れず、押して帰りシャワーで何度も何度も、自分の中から流れ出る自分の血と男の人が出した物を洗いがしていました。