テレビであるニュースを見ると思い出す事があります。
児童や生徒の行方不明を伝えるニュースに敏感に反応してしまいます。
何十年も前の出来事でした。
私は部活を終えて友達との帰宅する途中でした。
友達と別れて一人で農道を歩いてると車が一台通りすぎ私の少し前で止まると中から一人の男の人が飛び出してきて「さんの娘さんの遥香さんですよね」と慌てた様子で話し掛けてきて「はいそうです」と言うと「お父さんが仕事中に怪我をして病院に運ばれたから今から病院に連れてってあげる」と言われました。
私は「もうすぐで家に着きますから、家族と行きます」と応えたら「家の人はもう病院に向かってるから」と切羽詰まった様子で私も焦り初めて言われた通りに車に乗りました。
車内では無言でした。
暫くして変だと感じました。
お父さんの勤める会社の近くには大きな総合病院が有って、もし怪我や病気で運ばれるならその病院に運ばれるはずでした。
「お父さんはどこの病院に運ばれたんですか」と聞くと「もうすぐ着くから」と言われました。
するとアパートに隣接する駐車場に車が止まると「お父さんに届けたい物があるからちょっと手伝ってくれる」と言われアパートの二階の部屋に付いて行きました。
部屋に入ると男の人の態度が一変しました。
隠し持っていたのか分からないけど、振り向くと手に持ったナイフを胸に突きつけられ「騒ぐと刺し殺すよ」と小声で言われ、その時の男の人の目が凄く怖くて、本当に騒いだら殺されると思いました。
そして、お父さんの怪我の話は嘘だと教えられ誘拐されたんだと知りました。
「家にはお金なんて全然無いですよ」と勇気を出して言うと「勝手に喋るな、俺が喋ってもいいと言った時だけ喋れ」と凄い恐ろしい形相で言われ、「座れ」と命令口調で言われ私は畳の上に座ると「お前は決まりを破ったから罰を受けなくてはならない」と言うと私の腕をとり、手のひらを男の人が持っていたナイフで浅くだけど切られてしまいました。
すぐに腕を離してくれて渡されたティッシュで切られた手のひらを覆いました。
手のひらの痛みを感じながら、この人は本当に危ない人なんだと分かりました。
その他にも色々な決まり事の様なものを言われたけど「お前逃げたかったら逃げていいぞ」と言われ「警察に逃げ込んでも、俺は必ずしお前を殺しに行くからな」と言われたのが一番怖かった。
その夜は何回も同じ事を聞かされ、眠さも感じないまま朝まで「逃げても必ずし探し出して殺す」と聞かされました。
家では私が帰って来ないと大騒ぎしてるだろうか、とかお金の要求とかされてるのか…と心配になりました。
男の人は、朝とお昼の食事だとパンやインスタントラーメンを置いて出掛けました。
部屋の鍵は掛けられていたかは分かりませんでした。
ドアノブさえも触れないまま一日部屋にいました。
でもその部屋にはカレンダーやテレビとかラジオとかも見当たりませんでした。
夕方に帰ってくる男の人が買ってきたコンビニ弁当を食べ終わると、また脅しの言葉を聞かされていました。
この人の目的が分かりませんでしたが、ある日を境に今までは脅しの言葉でしか話さなかった男の人でしたが、「こんな事をしてごめんな」とか優しい言葉を掛けられる様になりました。
私の手のひらに付けた傷の事にも謝ってきました。
「手のひら見せて」と言うと私の腕を取り手のひらを触りながら「ゴメンな痛かっただろ」と涙ながらに謝っていました。
「大丈夫です」と言うと急に男の人の顔が変わりました。
私は約束を破って男の人が喋ってもいいと言われてなかったのに喋ってしまいました。
「お前を約束を破ったから罰を受けなくてはならない」と言うと態度が豹変しました
顔を平手で叩かれ、うずくまった私の脇腹や背中を蹴られました。
この人の怒りが収まるまでうずくまって我慢していました。
散々に蹴られて息が出来ないくらいになってる私を髪の毛を鷲掴みにして立ち上がらせようとしてたみたいですが身体にチカラが入らずそのまま仰向けの状態で倒れてしまいました。
倒れた私は男の人はまたお腹を蹴ったりされました。
痛みで気が薄れて行くのがわかり、私はこのまま殺されるんだ、と諦めました。
少しずつ意識がハッキリしてきて、私殺されてなかったんだ…と思えたと同時に自分が全裸になっている事に気付きました。
まだ身体が痛む中で自分の股間に違和感を感じていました。
身体を動かそうにも痛みで思うように動かせませんでした。
首だけを何とか動かせたので違和感を感じる下半身に目をやると黒いものが動いていました。
すぐにあの男の人だと分かりました。
声を出すとまた殴られたり蹴られたりするのが分かって居たので無抵抗のまま我慢していると、下の方から這い上がる様にして私の身体の上に重なってきました。
蹴られた痛みで男の人が上に居るだけであちこち痛かった。
脚の間に男の人が身体を入れてくると股に固いものが当たりました。
それが何かはすぐに分かりました。
私の膣の入り口を押し広げる様に入ってきて鋭い痛みが新たに始まりました。
男の人は「ゴメンな、ゴメンな」と言いながら身体を揺らして私の中で動いていました。
すぐに男の人の動きが止まりました。
私から離れると全裸の状態で、男の人の股間にある物がまだ固そうなまま真っ赤になっているのが見えました。
男の人が部屋から出ていった後に、何とか自力で起き上がると私が横になってた股の辺りが赤い血が溜まってて、股の辺りにも赤く染まっていました。
その後は、朝と夜に男の人は私の中に入れてきました。
ある朝、いつも通りに私の身体に入れてきて満足したように身支度を整えると出掛けていきました。
私は時間を置いてシャワーで中に出された物を洗い流す様にしてから、全身に着いてる男の人の臭いを洗い落としました。
お昼近かったと思います。
「さん居ますか」と女の人の声がしました。
私は言われた通りに身を潜め声を出さない様にしてると「遥香さん居ますか」と言われて一瞬反応してしまいました。
でも次の言葉で私は鍵を開けドアーを開きました。
「遥香さん、私は警察のです、犯人は逮捕したから安心して下さい」やっと家に帰れる…と思いました。
私服の女性の警察の人に連れられて車に乗ると、知らない大きな病院に連れて行かれました。
個室の様な所でそこで父親と母親に会うことが出来ました。
三人で抱き合って泣きました。
そこで先生の説明を受けてから別室に移動して全身の傷や、性器内の診察を受けました。
膣内に残っていた男の人の体液の採集とか、全身に残っている傷の確認をしてから、傷の手当てや注射や薬を投与されました。
何日かの入院と警察の人から誘拐されるまでの行動や連れ去られた時の事、連れ去られてからの様子を出来るだけ詳しく話しました。
犯人の様子なども詳しく聞かれました。
私の行方不明報道から誘拐報道に変わり犯人逮捕報道になりました。
報道内容は、下校途中の女子中学生が誘拐され大学に通う未成年の男子大学生が逮捕され、無事に保護された女子中学生には大した怪我は無かった。