わたしの体験ですが、こういう性犯罪があるんだと知ってもらいたいので書きます。それと、吐き出して自分の中で整理をつけたいのです。
あれはわたしが大学4年の5月の事でした。当時21歳でした。
家にいると昼頃電話が掛かってきました。後で知るところでは実は犯人はわたしがいる時間帯を見計らっていたらしいのですが。
固定電話だったので、何も思わずに出たのです。
「はい」
「○○千沙さんいますか?」
「え、はいわたしです」
最初は戸惑いました。知らない声がわたしの名前を知っていたんです。
その男は、暴力団傘下の復讐担当の組織の一員だと名乗りました。わたしは、「暴力団」という単語と、電話の相手はその関係者、という事ですぐ縮み上がってしまいました。
「俺の仕事は復讐対象となった女を調査して、復讐をする事だ。風俗やAVで働かせた後、海外に売り飛ばす。○○千沙さん、あんたに復讐してくれって依頼があってな」
「……」
「依頼人というのがオコノギという男でな、あんたに大金を貢がされたんで、復讐してくれってうちに依頼してきた。もう俺の部下が向かう手はずになってる。今から攫いにいくそうだ」
わたしはがくがく震えてしまいました。
「オコノギさん?知りません、わたしは知りません。人違いだと思います……」
必死に訴えましたが、「いや、あんたで間違いない。あんた○○千沙だろ?確かにあんたに復讐するよう依頼を受けた」とまくし立てられました。「もう、組にとしては本当だろうが嘘だろうが、関係ない。もう金は振り込まれた。振り込まれた以上実行するしかない。そうなったら、あんたはもう逃げられなくされて、顧客に身体を売ったり、AVを撮らされる。大勢でマワされたり、薬打たれて奴隷にされるかもしれん。そのうえ海外に売り飛ばされの金持ちのペットにさせられる」
男は続けました。
「助かりたければ、△△というカフェに来い。この話を誰かにしたら、あんたも無事じゃすまんし、家族も危ない。彼氏はいるか?」
「い、いえ……」
「そうか、とりあえず俺の言うとおりにした方がいい。じゃなければ酷い目に遭うぞ」
もう1度、男はカフェの名前と住所を言いました。「いいか、3度目は言わないぞ。午後4時だ」
わたしは、出かけましてしまいました……。
電車に乗って、着いたのは、午後の3時半くらいでした。
しばらく、カフェの前で立っていると、男がやってきました。中年男性でしたが、見た感じ暴力団には見えず、本当にこの人が……?と思ったのを覚えています。
カフェで向かい合いました。
「とりあえずコーヒーでも飲むか」
コーヒーがテーブルに2つ並べられた時、男は口を開きました。
「単刀直入に言う。組織の人間と月1回ホテルに行って、言う事を聞く。そして月に1度お金を担当に渡す。学生だから5000円でいい。ホテルでの行為が評価されるから、それ次第で期間が短くなったり、逆に命がないかもしれない」
男は静かに言ってきました。わたしは震え上がってしまいました。
「その間は恋愛しない事。他の幹部だと、気に入った子は解放してくれなかったりするし、暴力振るったり、部下にマワさせて楽しんだり、評価をわざと低くつけてくるから、俺にした方がいい。どうだ?」
わたしは言葉が出ませんでした。
「今から行くか?覚悟と誠意を見せてくれたら、その分評価出来るから。俺が報告をあげて査定の担当が評価をつける事になる。行かなきゃ俺は0点と報告せざるを得ない」
覚悟などありませんでした。ただ、恐ろしく、嫌なのに逃げられなくて……。
ホテルにつくと、男はベッドに座るよう命じました。
言うとおりにすると、横に座ってきて、腕を廻してきました。ぐっと寄せられ、唇を重ねられました……。
「おい、舌出せ」と言うので、その通りにしました。
吸いついてきてディープキスでした。
服の下に手を入れられ、胸を直にもまれたり、スカートの裾から太ももを撫で回されたり、まさに拷問だと思いました。
でも、それ以上の拷問はまだ次々と待ち構えていたのです。
長時間のキスを終えると、「風呂入って来い。バスタオルはしないで戻ってこいよ。身体は拭け」と男は言いました。
わたしは全裸のまま男の前に立ちました。男はわたしが胸やアソコを手で隠しているのを見て、笑っていました。彼も既に全裸で、醜いモノがそそり立っていました。
「よし、奉仕だ」と男は言うのです。
わたしは屈辱と恐怖に塗れ、跪いて男のペニスを掴みました。そしてフェラチオをしました。
「次はアナルだ」
しばらくして男が言い、わたしはペニスを咥えるのを止め、眼前に見せ付けられたアナルに舌を這わせました……。有り得ないと思いましたし、嫌でした。でも「早くしろ。評価出来ないぞ」と言われたら、するしかありません。おぞましい以外の何物でもありませんでした。
口を漱いでくるよう言われ、戻ってくると、押し倒されました。
「避妊してください、お願いします」
わたしは泣きじゃくりながら懇願しました。
「危険日か?」男はわたしの頬を撫でながら訊いてきました。
「い、いいえ……」わたしは嘘をつくのも怖かったのです。
「危険日じゃないなら、中に出そう」
わたしは口ごもるしかありませんでした……。
男は嬉しそうでした。ペニスをぐっと押し込み、苦痛に喘ぐわたしを楽しむかのように突き始めました。
わたしは、ただ、貞操が奪われるのが恐ろしかったのです。でも、もう手遅れでした。
「初めてじゃないな」
「は、はい」
「可愛いよ」
キスを時折交えながら男は楽しげに腰を振っていました。
体位を何度も変え、ついに果てたのです……。
絶望でした。男はペニスをわたしの口の前に持って行き、お掃除フェラをしろ、と命じました。彼氏にもした事がありませんでした。セックスで汚れたモノを口に咥え、「初めてか、嘗め回して吸い出すんだ」と男は優しい声で指導してきたので、言うままに行いました。
吐きそうになるのを我慢しながら終えると、「飲みこめ」と一言。
「よかったよ。最初にしたらね」
わたしは「ありがとうございます」と言っていました。
「じゃあ、上納金を」
わたしは5000円を手渡ししました。
「じゃあ、これで、と言いたい所だけど」
「えっ」
男はニヤつきながら、「君、可愛いから、俺またエッチしたいな」
また、服を脱がされのセックスです……。
わたしは拒否出来るわけもなく、押し倒されるままに、脱げと言われたら脱ぎ、裸で交わるのでした。
やっと解放され、家に戻ったわたしはひたすら泣きました。恐怖で張っていた気が切れて、一気に溢れ出てきたのです。
それから、月に数度呼び出され、男の言いなりになりました。
月に1回ホテルで会えばいいだけのはずが、「担当にいい報告書を上げてもらうにはサービスセックスをする事だ。好き放題行為をさせても報告すら上げず『抱かれるのを拒否した。逃げられた』と言うだけの者に比べれば誠意がある担当なのだから、感謝して奉仕しなさい」と組織の本部長を名乗るメールがあったのです。結果、月に何度か呼び出されたりする事になりました。
嫌だった事はいっぱいありますが、幾つか挙げてみます……。
男は口が臭く、キスはいつも苦痛でした。舌を絡めあったり、唾液を流し込んできたり。男は執拗でした。ペニスやアナルも悪臭があり、舐めさせられるのが嫌でたまりませんでした。
また、精液はほとんど飲ませてきました。奉仕やセックスで口に出された時は温かいおぞましいものが口に溢れ、よく噛んでから飲まされるのです。お掃除フェラも屈辱でした。
男が上で腰を振ると、汗が落ちてきたりするのも嫌でした。汗でぬるぬるした中年の男性と絡み合うのは気持ち悪く、さらにキスされたりキスさせられたり、舐めたり舐めさせられたり、本番をされるのは辛かったです。
でも、男の事は何より恐ろしくて怖くてたまりませんでした。今での男の顔や身体を思い出し、震えが止まらなくなります。
男の機嫌を損ねないように必死で奉仕やセックスの相手をしました。
「これじゃ評価つけられねえな」
「評価欲しけりゃ、もう一回エッチをおねだりしてみろ」
などと言われたり、査定の担当者や本部長からのメールも届きました。
査定担当からは「お尻の割れ目は駄目です。穴まで舐めなければ評価されません」「ディープスロートもすること」とか、本部長からは「担当に感謝することだ。命があるのは彼のおかげだ。小便飲みも、黄金食いも、評価されるから死に物狂いで頑張りなさい」とかメールがありました。
わたしは、携帯をチェックされ、交友関係を常に調べられるだけでなく、そうしたメールを改めて読まされ、「上がこう言ってきてるという事は分かるよな?」と男の言葉に頷くしかなく、おしっこもよく飲まされ、うんちは1・2回でしたが、わたしがあまりに嗚咽するので男はしなくなったのが救いでした。
解放される日を願って、男に会う日々が続きました。わたしが大学を卒業し就職してからもしばらく続いたのです。
それが終わりを告げたのは、警察に男が逮捕された時でした。
警察から連絡を受けた時、わたしはほんの数日前に散々抱かれたばかりでした。後で分かった事ですが男は警察に追われている最中もわたしのような被害者を呼び出していたらしいのです……。
明らかになった事実にわたしは最初信じられず、衝撃しかありませんでした。男はただの無職で、嘘八百を並べて女性達を脅して関係を続けていたというのですから。そんな男に身体を捧げ、何回も何回もセックスをし、あらゆる奉仕をし、機嫌を伺い続けたなんて……。
わたしに目に付けたのは、他の被害者からわたしの情報を仕入れたらしく、「可愛いので会いたいと思った」と言っているようです。私は携帯を見せるよう言われたのも、男が他のターゲットを探す為でした。
わたしは、男性と交際が出来なくなりました。事件の事を思い出してしまうんです。あの男に抱かれた際の記憶が、ちょっとしたきっかけで鮮明に蘇ってきて苦痛に悶える日々を送っています……。それにわたしが携帯を見せる事によって男がターゲットを新に見つけたのかもしれない、との思いを捨て去る事も出来ません。
……すみません、寝られなくて気晴らしに投稿しました。でも、わたしのような目に遭う女性が二度と現れないよう、祈りたいです。