実業団でバレーをやってました。
控えのセッターでしたが、それなりに出場機会もあり、頑張ってました。
二十歳の時のある試合で、チームは大勝し、ルンルン気分でバスで宿舎に帰る途中、私は私物を試合会場のロッカーに置き忘れたことに気づきました。
仕方なく、私はバスを途中でおりてタクシーを拾い、会場に戻りました。
コーチの一人が付き添ってくれました。
そのコーチは密かに憧れていた人だったので、少し緊張しました。
会場の出入り口付近には、対戦相手の応援団らしき数人の男が、車座になっていました。
お酒を飲んでうさを晴らしているようでした。
我々は彼らを避けるように会場に入り、ロッカールームで忘れ物を確認した時でした。
先ほどの男たちが入って来たのです。
「お前ら、いい気になりやがって」
「あんなインチキな試合、認めんぞ」
などと言いながら襲い掛かってきました。
「誰か来て!助けて!」
私は叫びましたが無駄でした。
コーチは必死に私を守ろうと抵抗してくれましたが、大勢に組み伏せられ、縄で縛られてしまいました。
私も逃げようとしましたが、直ぐに押し倒されてしまいました。
「やめて!、許して!」
「お願い、レイプしないで!」
「それだけはやめて!入れないで!」
私は懇願し続けましたが男たちは薄笑いを浮かべるだけです。
「さすがアスリート、コリコリとええ身体しとる」
「うわ、汗臭っ、でも濡れ濡れじゃんか」
「締まりいいわ、こいつ」
こうして私はコーチの目の前で、男たち皆から神聖なユニホーム姿のまま乱暴されたのです。
何度も何度も…
涙が止まりませんでした。
3時間近くにわたって、私は犯され続けました。
最後には抵抗する気力もなくなり、身体のほうが勝手に反応して悶えてしまったのです。
声を上げて逝ってしまったのです。
余りにも恥ずかしく、余りにも情けなかったです。
全てが終わって、私はコーチに支えられながらこっそり帰宿しました。
(試合に勝った日の夜は自由行動となるので、遅く帰っても気にとめられません)
コーチは警察へ届けようと言いましたが、私は誰にも知られたくありませんでした。
泣き寝入りするしかありませんでした。
コーチは、
「君を守れなくてすまない。秘密は守る、絶対に」
と言ってくれました。
「でも、あんな状況であんな風になってしまった私のこと、軽蔑してますよね…」
私が自己嫌悪に陥っていると、コーチは、
「そんなことはない、若い人間なんだから仕方がないじゃないか。君は美しかった」
と励ましてくれました。
それから、引退するまでの6年間、コーチは約束を守ってくれました。
その間、時には優しく時には激しく、私の身体を慰めてくれました。
以後は、お互い別の道を歩みましたが、懐かしい青春の思い出です。