私が母の実家に来て高校にも通わせてもらい幸せな日々を過ごしていたので
すが、母にも新しい恋人ができ再婚することになったんですが・・・その彼
にも中学になる男の子がおり、相談の結果、私は母の実家に残ることになり
ました。
そして、私の16の誕生日の日に母と祖父と祖母に呼ばれある相談をされまし
た。
その相談とは、多少脳に障害のある母の兄の事でした。
実はその伯父さんは数ヶ月前にボランティア団体の女性に対してレイプ未遂
の事件をおこしてしまったのですが、脳に障害があることや、示談が済んだ
ことで相手女性が被害を取り下げてくれたので不起訴ですんだのですが・・
今後、祖父や祖母が亡くなり彼の面倒を見る人間がいなくなった時を心配し
て、私に妻になってほしいと頼まれました。
私と母は、「そんな事はできません」と断ったのですが・・・
祖父が私と母に対し「あやの面倒を見ているのは誰だ?いま住んでいる家を
建てたのは誰だ?それとも、あやを引き取り家のお金を払ってくれるのか?
あやも!誰が高校まで行かせてると思う?誰が子供の養育費を出してると思
う?よく考えなさい」と言うと私と母は黙ってしまいました。
そして数分の沈黙の後、母が私に「あやチャンごめんね、今度も守ってあげ
られなくって、お母さん今の幸せな生活を壊したくないの、分かるでしょ?
後はあやチャンが決めなさい」と言い涙をみせながら席を立ってしまいまし
た。
私は母が母親ではなく女なんだ、父も父親ではなくたただの男だったし、
人間は自分の幸せや欲望のためなら子供を子供と思わないんだと思うと涙が
出てきました。