(前回からの続きです。)
私がH様の部屋に移動する間にもメールのやり取りは続きました。私は畳み掛けました。
「本当によろしいですか?
貴方様のお部屋で友香さんの下着を汚してもよろしいですか?」
すると以下の返事とともにもう1枚友香さんのものと思われる写真が送られてきました。
「今の私は
どうかしています。
大切な身内の友香さんの
下着を明け渡し、
そして自分のいる部屋まで明け渡す。
部屋を明け渡した
その時点で、
私は
貴方に逆らえなくなる。」
H様は自身の欲望に理性を押しつぶされかけているのでしょうか、友香さんの特定に近づける、そのような写真を送ってきました。
その写真には、黒いショルダーバッグを肩に掛け、膝丈程の真っ黒のスカートと真っ黒のノーカラージャケットに身を包み、ポニーテールに結んだ髪から艶のある頸を覗かせながらお祈りをしているやはりスタイルの良さそうな、如何にも見返り美人な女性が、恐らく出棺の見送りを待っていたのでしょうか、顔を遠くにむけている姿がありました。
私は、H様が友香さんの下着を入手した経緯について冷静に推理しつつ、2枚の写真によってある欲情を掻き立てられていきました。
友香さんの顔が見たい!
友香さんに私の精液で穢した下着を見せたい!
私は次のようにお願いをしてしまいました。
「H様
あと10分ほどで旅館に到着いたします。
さて、入手経緯について私が推察するに、こちらには身内の不幸か何かで来られた。式場や宿泊先でこの綺麗な方の下着を漁ってしまい、手中に収めてしまった。
そして、明日地元に帰る前に処遇について逡巡した結果、掲示板に募集をして第一発見者に呉れることにした。
相違ありますでしょうか?
そして、二つお願いがあります。
よろしければ、由佳さんのお顔がハッキリと分かるお写真をいただいてもよろしいでしょうか?
悪用はいたしません。
必要であれば私の氏名、住所、電話番号、免許証の写真を提供しても構いません。
また、今からH様の部屋で手淫をさせていただきますが、汚した下着は置き帰ります。
私はこの下着を友香さんのお手元に戻してあげて欲しいのです。
難しいとは存じますが、お願いできませんでしょうか。」
この時点で私が完全に主導権を握ったようでした。H様は、
「やはり読まれていますよね。
と言うか誰が考えてもそう考えるし、それしかないですものね、このシチュエーション。
今、私は自分をコントロール出来ません。
(個人情報の提供を厭わない)
あなたを信用して、
おっしゃる通りにします。」
とすっかりと観念したようでした。
それから間もなく、612という部屋番号が記載されたレシートの写真が送られて来て、部屋を使用するためのルールを以下のように取り決めました。
・ドアの鍵を空けておき、入室後私が閉める。
・H様は貴重品を持ってバスルームへ待避しておき、対面や発声、会話、挨拶はしない。
・メールのやり取りによってH様が友香さんの写真や個人情報を私に提供していく。
・布団や照明等、部屋にある設備等は私が自由に使える。
私が旅館に到着したことを連絡し、612号室に入室する直前、H様は私にこう告げました。
「貴方様は
今ここまでのやり取りから、ある程度、私という人間の『特性』を解析されたのだと推測します。
この部屋に入った時から貴方様は支配者です。
このメールが届いた時には
すでに入室出来る態勢と解釈ください。」
612のドアの目の前で、このメールを読み終えると私は少し開かれていたドアをノックし、私がH様の支配者なのだと意を決して入室しました。
ドアを開けると、和室であろうという、私の予想に反して、バスルームが手前にあり、部屋の奥にデスクとチェアー、テレビ、通路を挟んで反対側にセミダブルサイズのベッドが置いてある、一般的なビジネスホテルにあるような洋室タイプの部屋でした。バスルームのドアの隙間からH様の少しばかりの気配と電球色の照明の光が漏れていて、部屋が私のために明け渡されたことを実感しました。
支配者とはいえど、流石に他人様の使うベッドを占有することは憚られたので、私はチェアーに座ってH様の欲望と私の欲情を満たすことにして、デスクに置いた鞄の中から例の袋に入った下着を取り出しました。
そして、改めての顔写真の送付の依頼と、H様と友香さんの関係性を問う質問とを一緒に、これから手淫を始めるとH様にメールで告げました。
照明を明るくし、送られた友香さんの写真と地味なパンティとを見比べながら、クロッチ部分をじっくりと検めます。
ワレメの形に沿うように付着した細長い白い染み、やや前方の黄ばみ、後方の若干の茶ばみがしっかりと確認できました。黄ばみの位置からすると友香さんはややシタツキだと思われます。
匂いを嗅ぐと、洗剤のフローラルな香りに混じって鼻を刺すようなオシッコの饐えたような香りと女性の愛液に特有のフェロモンの微かな香りが聞こえてきました。
匂いを存分に堪能すると、ペロッと舐めてみました。
梅干しを舐めた時のような塩っぱさでした。
そこで、タイミング良くH様から写真付きでメールが来ます。これで3枚目です。
「部屋とベッド、そして大切な友香さんの...脱いだ下着が今、全て貴方に明け渡されました。」
H様に写真を撮られることに照れているのか、腕組みをしていた右手を顔にかざして、右目のあたりを露にしつつも顔の大部分を隠した普段着の友香さんの写真です。若かりし頃の女優の田中裕子さんのような涼しげな目元を少し柔和にしたような綺麗な顔の持ち主であることが明らかになりました。
写真を見ながら扱いていることをすかさず連絡したところ、4枚目の写真と一緒に驚愕の事実が送られて来ました。
「貴方には真実を伝えます。
彼女は...私の兄弟の奥様になります。
親戚としてのお付き合いが20年近くなります。
彼女の住まいは〇〇県〇〇市です。」
なんと罪深いことか。身内の不幸で集まった腹からの兄弟の奥様の下着を盗み、他人に与え、そのうえ手淫をさせるため自室の部屋を提供している人物が、旅館の同じ部屋に同室し、直接言葉を交わすことなく互いに異なる性的嗜好を同時に満たしているのです。
私は文字通りこの文面に身震いしました。
そして写真は、夕暮れの近しい傾きの日が差すお寺の庭の中、ポーズを決めて、歯並びの良い白い歯を見せながら柔らかい笑みを浮かべて少し照れくさそうにH様のカメラに収まる友香さんの喪服姿の全身写真でした。
私の理想とする人妻像そのものが、そこに神々しく映っておりました。
状況からして撮影後間もないことは明らかでした。
この時点で私も通常の理性を失い、頭が朦朧としてきたことを記憶しております。
ここから私はH様に対し、自分自身も驚くような提案をしていくこととなるのです。
(続きます)
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