少し緊張しつつ、俺は舞ちゃんにメールを送った。
もう既にKちゃんにバレてるなら、それはそれとして仕方がない。
マズい事にも成り兼ねないとは考えつつも、そこにちょっとした期待もあったりするのだから正直複雑で不安な心境ではあるが。
けれどもKちゃんを始め、まだ誰にも話してないなら、それにこした事はない。
むしろ性的な願望は抜きにすれば、そうであって欲しいと思う。
色々な思いを巡らせながら、彼女からの返信を待つ事数分。
彼女から直接電話が掛かってきた。
どうやら友達(恐らく舞ちゃんを含めて3人くらいと思われる)と飲んでる途中らしく、酔っ払った口調の彼女とその傍らで談笑してる女の子達の声が受話器越しに聞こえた。
この状況では聞けないと判断した俺は、早々に切り上げようとしたのだが、彼女は中々電話を切らせてくれない。
それどころか先日のオナ見せの件を、他の友人達を巻き込むように話し始めたのだ。
マズい事になったと思いつつも、ここで一方的に電話を切ってしまえば彼女に変な刺激を与えるかも知れないと考えると、迂闊に電話を切る事も出来ない。
事の成り行きを伺っていると、既に酔っ払った彼女達は妙なテンションで盛り上がり始め、俺の意志とは無関係に呼び出しやチン写メ送信、オナ見せを強要してきた。
成り行きとは言え、そんな用件で連絡を取ったつもりはなく、そんな気分でもなかった俺は、適当な言い訳をしてその場を凌いで電話を切った。
…後になって少し失敗したような気にもなったが。
それはともかく正直ヤブヘビな展開になってしまったと思いつつも、彼女は状況次第で俺のオナ見せの件を誰彼構わずに話してしまうであろう事は分かった。
ただ今回の電話の時、側に居たのが誰なのかは分からないが、彼女達のやり取りから推測するに、恐らく俺の知らない人達だと思われる。
俺の安心の為に都合の良い考えをするなら、彼女は俺も知っている共通の知人相手には話さないように考えて選んでいるのかも知れない。
とりあえずこれが現時点までの出来事です。
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