リフォーム済みの中古住宅を購入して8年。
始めの2年と途中の1年半を自宅で過ごしただけで、その他は単身赴任をさせられている俺。
先月下旬に出張先の途中に自宅があったことと、予定よりも2日も早く仕事に目処がついたことから、オフ日をもらって自宅に帰ってみた。
会社に寄ってから自宅に着いたのは午後4時過ぎだった。
女房や子供達が帰ってくるまでにはまだ時間があった。
女房が仕事から帰ってくるのはだいたい6時過ぎ。
子供達が帰ってくるのは8時以降。
晩飯でも作っておこうかと思っていた。
自宅に着いてポストを開けてみたら、試供品とハンコが押されている怪しげな大きい茶封筒が入ってあった。
宛名も差し出しも書いてはいない。
封はシール一枚だけで簡単に一箇所とめてあるだけだった。
中身はクリに吸い付かせて振動するものが1つとデンマ用のアタッチメントとパール付きのTバック紐パンティに怪しげなSDカード一枚。
広告風の紙がホチキスでとめられたA4紙3枚。
広告風の紙3枚の1番上には、紳士淑女のみなさんへと題があって、その後にエロを肯定して誘うようなセリフが書いていた。
2枚目には大人の玩具通販サイトの広告、3枚目には出会いサイトとテレセダイヤル会社の広告だった。
恐る恐るSDカードをパソコンに接続してウイルス検索したが引っかからなかったので3つあるフォルダの1つ目を開けてみた。
広告だった。
URL入りで、すぐにアクセスできるようになっていた。
大人の玩具通販サイト
出会いサイト
テレフォンセックスダイヤル会社
エロチャサイト
画像動画投稿サイト
2つ目のフォルダは、動画が3つ。
全て同じ男のようだが、シコ射精ものばかり。
無修正だった。
3つ目のフォルダは、大人の玩具の使い方をレクチャーしながら、テレフォンセックスダイヤルへの対応の仕方と、こんな言葉を言うと男性が喜ぶという淫語の箇条書き。
などで、ついついやってみたくなるように上手な誘導の説明書きだった。
それにしても、こんなもの普通の試供品だとは思えず、誰かのいたずらだろうと思ったが、女房がこれを手にしたときの反応が見てみたくなり、元に戻して再びポストに入れた。
女房が帰宅する時間を見計らい外から観察してやろうと、外出してこようと外に出た。
暇つぶしに近所のネカフェに行って落ちついたとき、会議用に持ち歩いているICレコーダーがカバンにあることを思い出した。
これがあれば、女房が帰宅してからの家の中を、俺が入らなくてもあとから分かる。
慌てて俺は家に帰って仕掛けてみた。
茶封筒はまだポストに入ったままだった。
時間を潰して女房の帰宅時間近くに家に戻った。
外は寒く帰宅予想時間よりも30分も前の到着。
少し待ってみたが、ここは住宅街の外、どうみても不審者に見えるだろう。
やはりここは家の中に入って隠れてみることにした。
靴を持ちクローゼットへ。
二階の窓から女房の帰宅を待ってチラ見をしていた。
ほぼ定時に帰宅してきた女房は、茶封筒を手にして周りを見渡していた。
玄関を入るなり、独り言を言っていた。
ただいま~。
あ~疲れた~。
また~?ふ~。
ガサゴソ
やだ~、やらし~。
何これ~。
え?これはと…。
ん?へ~。
ちょっと待ってね~。
女房は寝室に行って着替えてから、子供達の部屋などをノックしてから各部屋の様子を伺い、カーテンを閉めて歩いてから洗面所へ。
俺は自室のクローゼットの中から出たり入ったりしながら女房の行動を盗み見していた。
女房の寝室を覗くと、茶封筒はそこに持ち込まれており、ノートパソコンが立ち上げられていた。
俺のレコーダーは居間にセットしてあり慌てて取りに行った。
女房が顔を洗い化粧を落としている隙に女房の寝室にセットしなおした。
急いでいたので、ベッドの奥横下に設置。
隣の俺の部屋に隠れた。
女房が寝室に戻ってきた。
鼻歌まじりで階段を登ってきていた。
俺の部屋からでは、女房の行動は分からない。
ドアを開けて様子を伺っていたが、何も聞こえない。
寝たのか?というほど静かな時間が過ぎていた。
焦れて中を覗きたくなる衝動を必死に抑えていた。
15分が過ぎたころ、微かにモーター音が聞こえた気がした。
しかしすぐには女房の寝室ドア前まで行くことは躊躇っていた。
万が一にもドアを開けられて鉢合わせではバツが悪い。
それから5分ほどしたとき突然一瞬だが女房の喘ぐ声が聞こえた。
これはと思い静かに近いた。
もう完全に悶えていた。
小声で何かを言いながら、喘いでいるのは分かった。
すると間も無く、あ~、あ~、いく~~~と声を張り上げた。
再び静寂となり俺は自室へ。
さて、この後の行動を俺は考えていた。
今、静かに家を出て後から戻ってくるか、それともネカフェで一夜を過ごしてから出張先に戻るか。
子供たちが帰ってくる前でないと家を出ることは難しくなる。
いまなら、果てた女房はぐったり余韻の中だろうと思い、靴を持って廊下に出た。
するとさっきよりも大きなモーター音が廊下にまで聞こえていた。
う~
ハァ~ ハァ~ ウッ ウッ ハァ イイ~~
ダメ~~ イイ~~~ イクッ イクッ イイ~~~
イクーッ あ~~ ア~~ イク~ッ
や~ッ ダメ~~ッ
イキッぱなし~~ッ ア~~ッ
やらし~~ もっと~~ やらしく 出して~
精子~ッ やだ~ おちんぽおっきー
あたしにかけて~~~ッ
汚ないちんちん やらし~~~ッ
硬くなってるの~~?
欲しい~ 入れて~~
奥まで~
ウッウッウッ 気持ちイイ~~
テレフォンセックスしたいの~?
あたしとしたいの~?
やらしことあたしに言わせたいの~?
アッ ダメッ またイッチャ槌~~~ッ ヴッ グッ
イイ~~ッ グッ 槌~~ッ
俺は慌て、絶句した。
かつて女房の口から聞いたことのない卑猥な台詞。
誘っても拒むことが多く、この数年は完全レスだった俺たち。
興奮もしたが何故か凹んだ。
あっけなく発射してしまった俺は静かに家を出た。
翌朝、みんなが外に出てから俺は家に帰ってレコーダーの回収をしに行った。
この時、昨夜使っていただろう玩具を捜してみると、在るわ在るわ。
昨日の物と同じ茶封筒が6袋。
SDカードが4枚。
ありとあらゆる玩具が8個。
デンマが1本。
エロ下着が5枚。
SDカードを女房のパソコンで確認した。
内容は様々。
チン画像やハメ撮り画像、チン露出画像、ハメ撮り動画、痴漢動画、輪姦動画、しかしどれにも共通していたのは、あの射精動画と同じチンポが映っていることと、広告と玩具の使い方の説明書きがあったこと。
そして、パソコンの履歴も見てみた。
女房は時々だが、広告に載っていたサイトへのアクセスをしていた。
1番最近のは昨深夜。
履歴に残っていた1番古いのは約一年近く前だった。
エロ下着のうち3枚は装着した形跡があり、玩具の使用頻度が高そうなのはデンマだった。
昨夜クリ吸引のは使っていたし、デンマアタッチメントも使っていた。
そして、何より驚いたのは、レコーダー回収時にそばにあった何も差し込んでいないコンセントにポツンとあったタコ足コンセントが妙に気になり持ち帰ってみた。
ネットで調べながら分解してみたけれど以上はなし。
念のためと受信機を購入して試してみたがやはり問題なし。
ICレコーダーの女房の音声は、完璧に録音されていた。
女房が発していた淫語の数々は、過去にも投函されていた説明書きの言葉をアレンジを加えられて発していたものだった。
女房は何者かに狙われているのだろうか?