おれの会社では、毎朝、全社員で体操をする。
向かい合う位置にKさん(五十才くらいで、背は低いけど、グラマーな身体
をしている)が立つのだが、脚を伸ばす運動のとき、少し斜めに構えるので、
スカートの陰になった太もものあたりに目が釘付けになってしまう。それを
目に焼きつけて帰っては、毛布を筒状に丸めて抱いて、
「Kさん、Kさん…」と連呼しながらオナニーにふける毎日。
Kさんは、とても熱心にストレッチに打ち込んでいるので、おれが見ている
ことなんか気がつかないだろう、そう、たかをくくっていたら、昨夜、帰り
際に営業のおじさんに呼び止められた。
「Tくん、きみは、Kさんのお嬢さんと同い年だよ。おばさんのスカートの中
身なんかに興味もつべきじゃない」
顔から火が出た。
逃げるように家に帰った。
遅い晩飯を食べて、風呂に入って、インターネットをして、少し気持ちが
落ち着いたので、毛布を丸めて部屋の灯を消した。
でも、浮かんでくるのは営業のおじさんの生真面目な顔ばかり。
立たなくなっちゃったんです。