靴フェチな自分が入手したローヒールサンダル。
少し古い形ではあるが、鮮やかな青色と細いトングが爽やかだ。
愛用されたであろうそれは、足裏の形に汗が析出して白く粉を吹いていた。
いつものようにつま先部分から踵の方にかけて匂いを嗅ぐも、匂いはしない。
それならばと、白い粉を少しだけ舐めてみる。
とても塩っぱい!舌がヒリヒリするようにガツンとくる塩味は、塩そのものを舐めているような強烈な辛さだった。
が、塩っぱい足が好きな自分は大いに興奮した。
これまでにも味の濃いサンダルは何度もいただいているが、これは次元が違う。
頭では体に悪そうだと思いながらも、ムスコは臨戦態勢を取っている。
ムスコを手にして夢中で扱いた結果、数十秒で果てることとなった。
しかし、まだ爪先部分しか味わっていない。
夜はまだ長い。