まだ「精通」という言葉を知らなかった時代、むろんオチンチンの先っちょから透明な粘液しか出なかった頃、私が初めて妙な感覚に浸ってしまったのはは、父親が使用してたハンディ型の電気マッサージ器が原因でした。
たしか『日立』製だったと思うのですが、それは現在の一般的な形状とは異なり、アイロンのような外見で丸っこい出っ張りが4つ付いてて、ちょうど凝った箇所を囲い混むように押し当てるマッサージ器でした。
北陸の冬は寒く、『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』同様、家庭の団欒と言えばコタツが定番の時代。我が家も狭いアパート暮らしながら、学校から帰ったら急ぎコタツに直行したものです。
そんなある日、たしか土曜の午後で父親は会社で、母親がパート仕事に出かけた時のこと。テレビ台に何気なく箱に入ったマッサージ器を見つけて、遊び心に親がやってるようにスイッチをONにして肩や足の脛に押し当ててました。
振動は心地良いというより、何かしら痛痒いような感じ。そのうち膝裏、太腿、お尻と順に位置を上げていき、そして本来なら腰に移るべきところ、股間に当ててしまいました。
包茎で勃起もしていないのに、ちょっと長めにマッサージ器を当てていたら、何だか下腹部が痛いような痒いような不思議な気分に陥ってしまったのです。
頭もボーッとしてきて、それから急にオシッコがしたいような感覚に襲われてしまい、「アッ!」と思う間もなくズボン下のブリーフの中に漏らしてしまいました。
マッサージ器の電源を切り慌ててトイレにいこうか迷ったものの、ブリーフ内の濡れ具合を確かめたら何かオシッコとは違う透明な液体が皮の被ったオチンチンの先っちょやお臍下を濡らしていました。
誰にも教えてもらったことのない出来事。母親や兄、むろん父親にもこの件は内緒にして、その日以降は普段通りの生活を送ってました。しかし、子供の好奇心というものは旺盛で、とりわけ内気な性格の私でしたから、外へ出て遊ぶこともなくコタツに入ってテレビドラマ、当時は『ライオン奥様劇場』を母親の傍らで見たりしてたものです。
ところが、まぁ今ならあまり放映しないでしょうけど、ドラマの途中で女性が男に襲われる(=レイプ)シーンが、しかもスカートや着物の裾を捲り上げられる生々しい画面が度々に現れて、子供心に何か恥ずかしい思いをしました。
今ならオナネタなのでしょうけど、勃起もしない幼少期でしたから異性に対する関心はあまりありませんでしたね。ただこの時代、女の子と遊ぶ時にいわゆる『お医者さんゴッコ』というのが当たり前に行われていて、私もご多分に漏れず上級生の女の子と遊んでました。
「浣腸」の言葉も知らないのに、いつしか女の子の肛門を弄ったり物を詰め込んでみたりしたもの。女の子からはオチンチンを触られたり、逆に自分の肛門に物を挿入されたり。
マッサージ器がある日、見当たらなくなりちょっとガッカリしましたが、そうなると肛門弄りがしたくなり、結果的にはオナニーではなくアナニーを覚えた私でした。