高校生の頃、私の実家の周りは見渡すばかりの田んぼだった。今の様にネットで簡単にズリネタが手に入る時代でもなく、さりとてエロ本の自販機も無い。
救いは親父の古い荷物の中にエロ写真が隠してあったり、洋服ダンスの奥にヌードグラビアをの付いた週刊誌がしまってあった事だった。
それをそっと抜き出してはボールペンで書き写してズリネタを自作していた。それを両親がいない時に見ながらズリ倒していたが、妄想は治らない。
妄想に妄想を重ね、ついに真夏の月夜に全てを実行する為に、そっと家を抜け出して自転車に乗って走り出した。誰も居ない。誰も通らない。今と違って警戒される事も無い。
往来を確かめて田んぼの畦にしゃがみこむと周りからは見えない。
そこで頭が痺れるような稲の匂いに包まれて服を全部脱いでハダカになると、ペニスの先から透明の汁が糸を引いて垂れ下がるほど興奮した。
触らなくても下半身がビクンビクン感じまくって月明かりの下で恥ずかしい事をしている自分に酔いしれた。
周囲を見回しながら畦から道路に出ると、もう遮るものは無く、見られてしまうかもしれない羞恥心で頭が真っ白になった。両足を開いて右手で激しく陰茎を扱きまくりながら腰を仰け反らした。時々怖気付いて畦道にしゃがみ込み、耳を澄まして異常のない事を確かめてはまた通りに出て今度は大の字に仰向けになって月を見ながらシゴいた。やがて快楽の波が押し寄せて来ると、それを小出しにして味わった。
急にやると全量爆発して終わるが、時間を掛けてユックリシゴくと小出し出来て手のひらのなかでグチュグチュと精液にまみれた陰茎をシゴくのは変態的で我慢出来ない快楽だった。
更に水を入れて持ってきたママレモンの先端を肛門に当てて勢いよく下腹部に水を注入した。
今度は爪先立ちでガニ股のヘッピリ腰になると右手で陰茎を握りしめ、左手は肛門付近を広げながら「あへぇっ、キモチいいー!アヘッアヘッ、アヘアヘアヘアヘ!」とキモ声を出し白目を剥きながら歩きまわった。そして腰をビクビクさせながら射精と肛門からの噴出を同時にやった。自分は変態だと思うと余計に足がよろめいた。やがてわずかの便臭と生臭いザーメン臭が麻酔の様な稲の匂いに打ち勝って我に戻ると、一気に情けなくなった。両親の顔や片思いの女の子の顔が浮かぶと体の力が抜けた。急に不安になってまた畦道に隠れ、汚れた下半身をトイレットペーパーで拭いてビニール袋に入れた。
大急ぎで服を着て、また耳を澄まして人や車が来ない事を確かめ、またそっと家に戻ってパジャマに着替えてトイレに行ったような感じで精液や汚物の付いたトイレットペーパーを流して寝た。
しかししばらくするとまた興奮し、今度は自分がやった事を思い出しながらまたトイレで射精した。
こんな事を何回か繰り返し、飽きて来るまで学校が虚ろだった。