中学生の頃、オナニーを覚えた。で、初めてアダルトビデオを見た。当時、AVでは「顔面シャワー」というプレイがもてはやされていた。つまり顔射である。
何度となくAVを見た。未成年者だったので買ったり借りることはできなかったので店頭のテレビでデモとして流れているヤツをよく見ていた。(店によっては未成年者だとバレて追い出されることもあった)
それで顔面シャワー(顔射)を知った。
ある日、好奇心から「顔射される女の気分」ってのが気になった。AV女優たちは顔射された時、みんな困惑しながらも嬉しそうな顔をしていた。
「顔射って気持ちいいのか?」
当時、好奇心旺盛な中学生だった自分は顔射される女の気分を味わってみたくなった。
「今度自分でやってみよう…」 が、部屋ではとても出来るものじゃない。
ということは、風呂しかないと思った。
風呂だと誰にも見られてない。しかも全裸!ティッシュも必要ない。
洗い流すだけだ。
そして風呂の時間になった。体、そして頭を洗い、面倒なことは全部先に済ませて湯船に浸かりながらHな妄想を巡らせた。竿が勃起してきたところでいよいよ挑戦に移った。
洗い場のウレタン製のバスマットの上に仰向けになった。ゆっくりと両足を持ち上げ、真上から顔の向こうまで倒した。
そのまま股を大きく開くとお尻がグイッと持ち上がった。尻が天井を向いて勃起した竿が目の前まで迫った。
そのままの体位で竿をしごき始めた。
普段、正常位でやってるオナニーとはまた違う気分のオナニーになった。
「こういういつもと違った体勢でやるオナニーもまたいいものだなあ…」
しかも、この体位だと竿をしごく反動で、両足の太ももで両方の乳首がちょうどいい加減で刺激され、それに加えてチコへの刺激の3点責め効果で気持ちよくてたまらなくなってしまった。
「あぁ…気持ちいい…いつもと違う…」
普段とは全く違う変態的なオナニー、誰の目も気にせずそれに没頭できる何ともいえない解放感…ついに我慢できずに、
「あぁ…たまらない…もうダメだ…出…出る…」
声にならない声を上げながら思わず口を開いた。目の前で勃起した自分の竿も見る余裕もなく、目を閉じた。
「ハァ…イクぅ……!」
こみ上げる絶頂感ともに「ドピュ~!」
口の何に生暖かいものがドクドクと流れて込んできた。恐る恐る薄目を開けた。すぐ目の前でギンギンに勃起した竿から自分の口へと純白のザーメンが大量に注がれるのを呆然と見ていた。
初めて自分の味わうザーメンはどことなくほろ苦い味がした。
「これがAV女優の気分か…」
とても自虐的な何ともいえない気分に浸りながら、目の前の竿を呆然と眺めていた。
そのまましばらくは、その体位のまま放心状態で余韻を味わっていた。
後に先にもこれが最初で最後のセルフ顔射(正式にはセルフ口内射精だが)となった。