二十歳だったと思います
その頃には既に自分がレズビアンだということを受け入れていて彼女もいました
用事があって母方の実家に数日泊まった時のことでした
伯父の書斎で難しい本に混じる古い官能小説を見つけたんです
気持ち悪いそう思ったんですが好奇心もありました
女子高生や女性教師が男性教師や男子生徒に次々犯されるというようなものでした
くだらないなと思いながらパラパラ捲っているとレズビアンとかレズビアンカップルという言葉が目に飛び込んできたんです
もちろん男性たちの次の性欲の捌け口としてです
思わず怒りが込み上げました
吐き気がしてきて体が震えました
でも私はなぜか本の頁を捲ることをやめられませんでした
小刻みに震える手で本の頁を捲り食い入るように読み耽りました
思わずマスターベーションに耽りながら
一時間くらい書斎にこもっていました
くたくた汗だくになってフラフラ書斎をあとにしました
マスターベーションの後の罪悪感でいっぱいになりながら
その夜なかなか眠れずにもう一度その頁を読みながらマスターベーションしたくてたまらくなってきましたあんなに罪悪感に苛まれたというのにです
伯父が書斎からなかなか出てきませんでした深夜になってやっと書斎から出ていきました
それまでの時間の長かったことこのまま伯父が書斎から出てこないのではないか二度とあの頁を読めずマスターベーションできないのではないかと不安でたまらなかったです
それから私は書斎に忍び込みすぐにその頁を開き夜が明けるまで夢中でマスターベーションに耽りました
母の実家を発つ間際
もう二度とあれを読めないかもしれないと思うとたまらない気持ちになりました
その日の明け方にも書斎に行って思う存分楽しんだでいたというのに
私は迷わず書斎からあれを持ち出して鞄に忍ばせてしまったのです