「ゲ!また苦手な問題ばっかり。」
(ふーん、流石ね。短期間で息子の事全て理解してる。これなら合格するわ。)
母は、僕の独り言を聞きながら夕飯の支度をしていた。
もちろんここはおねえさんの家である。そして、彼女は帰宅した。
「あー、いい匂い。お母様は料理が上手だから助かるわ。」
そして母は、自宅に帰ると、父と自分の夕飯を作っていたのである。
「なんかママ元気ないな。」
「どうして?塾代節約出来て感謝してたわよ。お父様だってあなたの事思って家庭教師させたじゃない。」
「ママは料理なんて朝飯前だよ。疲れる訳ないさ。
そういう事じゃなくて。なんかいつも寂しそうに帰るからだよ。
もしかしたらバレてるのかな。そんな訳ないか。見られてないし、内緒にしてるからあり得ないね。」
「私は、子供いないから判らないけど、例えば、テレビで嫁姑の仲が悪い、ってドラマあるじゃない。理屈じゃないのよ。私が男だったら問題無いかもね。」
「そっか!僕が先生に捕らえたと勘違いしてるんだね。やっぱりママは僕の事好きなんだ。」
「余計な事考えてると、勉強に身が入らないわよ。成績落ちたらあんたのママに私殺されちゃうわ。」
「判ったよ。今日はセックスしないで勉強する。」
「それとこれとは別!バカ。」
と、彼女が言ったら二人は大爆笑したのである。
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