「大っきい大っきい大っきいよ。あなた本当に還暦過ぎてるの?」
「アハハハー、Hさん大丈夫?当たり前でしょ。この人の取り柄は、このチンポだけ。今迄損したかな。若い頃、チャンス何回も有ったでしょ。2人で会ってたんだから。アハハハー。」
俺は、彼女に転職を勧めた。
「もう駄目だよ。この会社。退職金も怪しいぞ。俺達からお金借りたら友達じゃ無くなるし。友達って言うのは立場が対等が好ましいからさ。」
「ありがとう心配してくれて。大丈夫よ。奥さんによろしく。」
しかし、俺のいた会社は買収され、彼女の会社は倒産したのである。もちろん退職金もない。今住んでいる賃貸の部屋の家賃も払えないのだ。
そして彼女は、俺の家に来た。
「全く、Hさんプライドが高すぎ。だから早く転職しなさいって主人に言われたわよね。まあ私はヤクザじゃ無いから指詰めろ、とは言わないけど。どうするの?」
Hさんに貸したお金なんて、俺達から見たらはした金、でもこの御時世、庶民には大金だったのである。
「なあ、彼女には本社時代、仕事フォローしたりして貰ったり世話に成ったんだよ。チャラに出来ないかな。」
「あなたは黙って!私のお金よ。ウチは成り金じゃ無い。おじいちゃんやパパが必死に働いたお金なの。ヤンチャしてる時は分からなかったけど実家の手伝いをしてから分かったのよ。おばあちゃんやママがワガママで苦労してた。だから反省して介護しておまけにそれが原因で病気にも成ったわ。
主人の退職金だって、無能なのに頑張ったから出た大切なお金。パパがハッパかけていたからね。」
Hさんは、妻の迫力にタジタジだった。
このマンションに呼ばれ、俺の退職や遺産の事を知ったから甘く見ていたのである。
「奥さんの言う通りです。失業手当が有る間に仕事探して必ず返しますから。」
「ごめんなさい。私熱く成って、私もあなたと3人で会っていた頃楽しかったわ。ところで主人とは本当に友達?世間では異性の友達なんてあり得ないっていうからね。」
(うわーここできたー、コイツ忘れて無かったんだ。)
と、俺の心の声。
「当たり前です。確かにご主人は優しいから、惹かれる所があるのは事実。私、友達本当にいないの。彼だけ。体の関係は無いわ。本当よ。」
「偉いわね。何度も好ましいマンションの下を通勤していて、一度も来なかった。もし来たら、主人も男だからね。アハハハー。この人見かけによらずアッチは凄いのよ。アハハハー。」
(ゲ!やっぱり元ヤンだ。さっきと別人だよ。ヤレヤレ。)
「何が言いたいの?借金の利子でご主人と寝ろとでも言いたいの。まるでヤクザじゃ無い。」
「あら?逆ギレ。これくらいの事に耐えられないと、再就職なんて無理ね。あなた幾つだと思ってるの?でも主人は凄いのよ。なんなら貸してあげようか?セックスなんて久しぶりでしょ。私はね。心の浮気が許せないの!異性の友達なんてあり得ない。セックスして無かったなんて逆に許せない。優しい所に惹かれた?これは浮気よ。
だから、主人とセックスしなさい。めちゃくちゃな理論だけどあなたが彼の便器に、成れば心は私だけの物。その代わり借金もチャラにする。住む所も何とかしてあけるわよ。」
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