空想・幻想小説

if　もしあの時アイツが泊まったら。

「ねえ、あなた。」
「どうした。つまらなかったか？」
「逆よ。楽しかったわ。、、、おやすみ。」

しかし、俺は妻の話で興奮して寝れなくなり、寝室から出て、リビングでセンズリをしていたのだった。

今日は、俺の元同僚と3人で食事をした。妻が彼女に俺の私生活の不満を言った時に、
「捨てちゃえばいいじゃん。って言ったのよ。アハハ、Hさんって面白い。普通言わないよ。旦那の目の前でアハハ。」
と、さっきの妻の話だ。

彼女は今年還暦だが独身である。若い頃同じ部署で気が合い、いわゆる異性の友人。俺が異動して離れても度々会っており、妻と同い年だから晩年3人でも会うよに成った。会えば2人は俺の悪口で盛り上がるから、妻は本当に単なる元同僚と安心していたのである。

何故なら彼女は昔から、浮気で許せないのは、体の関係より心の浮気と言っていたから、若い頃は1人で息抜きとか嘘ついて出かけて会っていた。

しかし、Hさんが晩年、俺の部署に異動してまた一緒に仕事をするように成ってしまったから、妻にカミングアウトした。
「会わせたい友人がいるんだ。女だけどめちゃくちゃ気が強くて男みたいなヤツ。」
妻も同じ性格だから直ぐに仲良しになり現在に至るのである。

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