「そういえば花嫁修業の一巻で茶道のお稽古に行っていたなーどうだろうその帰り道
に…」「うん知れは名案だ早速腕の立つ連中を数人集めて作戦会議だ」そういうと
手はずどうり準備を整えて当日菊乃が出てくるのを待った駕籠屋を先導して丁稚の
平吉が前を歩く表千家だか裏千家だか知らないが茶道の家元の大屋敷に入って行った
半時ほどしたら駕籠屋が迎えに来て平吉とともに出て来た狙い所は善福寺七曲りの
竹林に入った所だ先回りして黒覆面の5人衆は息を潜めた「覚悟!」の一声を合図に
一斉に襲い込んだ平吉1人は峰討ちにして気絶させた後で扇屋に報告させるためだった
肝心の菊乃は舌でも噛み切られては実も蓋もない口に猿轡を喰わせて後ろ手に縛り上げて駕籠を担いで越後屋の裏門から離れの間に連れ込んだ
「王、ご苦労、だれにも見られなかっただろうな」そういうと駕籠のすだれ暖簾を
捲り上げた…そこにはウルウルと涙目に震えてる菊乃がいた
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