窓からカーテン越しに差し込む光で目が覚めた。昨夜の事は分かっていた。しかし、身体を確認することに躊躇った。男に戻ってるはず。女のままじゃないと思いながら確かめる。ベッドに横になったまま目を閉じて裸のままの身体に触れた。両手を伸ばし指先でウエストの下から撫でるように脇腹と確認する。身体がピクッとする。両手を胸の脇迄滑らせて止め、ゆっくり内側へ滑らせた。膨らんでいた。乳首も小豆大のままだった。そして右手を臍の下に、更に下へと滑らせた。無かったペニスが無かった。そのまま指が割れ目をなぞった。
(あぁ~オマンコ。どうしよ。あぁ~気持ちいい〜)
割れ目をなぞった指が中へと潜り込んだ。
(あぁ~あぁ~ん気持ちいい〜)
そして身体が硬直した。
今日も賃貸契約がある。休むわけにもいかない。幸いにも胸の膨らみは然程でもなくタオルで巻いて抑えた。しかしスーツのパンツがきつい。尻が横に張り出ていた。変えのパンツもサイズは同じだった。尻はキツイがウエストが緩い。ベルトは問題なく締められた。スーツを着て鏡に映した自分に驚いた。顔は変わってないが背が縮んだ気がした。後ろ姿を身体を捻り映してみると女の尻が程よい膨らみを魅せていた。
午前中に契約を済ませ会社を早退し、スーツのパンツを買いに走った。
ちょっと大き目のパンツを買った。数日が過ぎた頃正夫に背後から呼ばれた。
(何かお前背縮んだか。それに、お前のけつそんなデカかったか)
ドッキリする光雄は気のせいだろ、そんな訳ねえよ。お前こそ可笑しいよ俺のけつ見て馬鹿な事言うな。欲求不満だろ。そう笑った。その直後、光雄の手から資料が滑り落ちた。資料を拾う為に光雄が膝を曲げて腰を下ろした。その光雄の尻が丸く大きく見えた。
(ちょっとお前の尻エロいよ。そんな丸くて大きかったかよ。)
光雄はその場を逃げるように自分のデスクに座った。ラインが正夫からだった。
「今夜お前んち行ってもいいか?」
光雄は暫く返信しなかった。迷っていた。来られたらバレる駄目だ絶対駄目だ。
「すまんが今夜用事あるから無理」
だが21時頃玄関のチャイムが鳴った。正夫だった。
(頼みがある入れてくれ)
エントランスをオープンした。光雄は慌ててスエットの上下を着た。
正夫は部屋に入ると、わりいけどシャワー使わせてくれと言った。どうぞ~と光雄は応える。
お前風呂済ませたのかよ。とっくに入った。残念一緒に入って比べっこしようと思ったからよ。笑いながら正夫が言った。光雄はドキッとしたが直ぐ様、お前と比べっこしてどうなるんだよ。馬鹿な事言ってないでさっさと入れ。そう言った。正夫は確かめに来た。光雄の身体に何かあったと。
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