薄暗い空間にアドレナリンが作用した喧騒が溢れている。
女性を伴ってやって来た今いるこの場所は、とあるコンサート会場だった。
彼女にはあまり馴染みがないとあって所在なさ気な感じは否めないが、そもそも目的は別にあるのだから致し方がない。
ラフな服装で、と言ってあったのに濃紺のスーツを着ている。膝丈のスカートがラップスカートなのは彼女なりの崩し方らしい。
証明が暗転してステージが華やかになると、観客のボルテージが急激に上がった。
演奏が開始されアーティストの歌声が聞こえだすと、誰もが前に集中して歓声があがる。
自分達がいる場所は両サイドに鉄骨の柱のある、いちばん後ろの立ち見しかできない辺鄙な所と言える。
微妙に隣が隠れて見えない絶妙さが今日に限ってはスリルを演出してくれるが、身を乗り出してこちらに顔を向ければ丸見えになるリスクは当然あるのだが………。
こういった曲を耳にしたことくらいはあるのだろう、耳を傾ける彼女は穏やかな顔をしている。
そっとその場にしゃがみ込んで、彼女の前へとにじり寄った。
こちらの意味深な行動に緊張した彼女の顔が見下され、頷いてみせるとスッと脚を開いて目前の柵に肘を置いて前を向いた。
ラップスカートの合わせ目を開いて手を差し入れる。
言いつけ通りにパンストではなく、セパレートストッキングにしてくれている。
素肌を滑らせてショーツに指をかけるとゆっくり下ろし、片足づつ引き抜く。
股の下から両腕でお尻を引き寄せて恥部に口を押し付ける。
割れ目に舌を分け入れて舐めあげると一瞬だけ、ビクッと反応する彼女。
不安そうにこちらを伺うのをみて、前だよと表情で伝える。
やわらかな小陰唇を伝って陰核包皮を唇で包み、舌を使ってそろそろ起床の時間だと寝坊した子を揺り起こしていく。
彼女の内股にキュッ、キュッ……っと力が入り、顔をプレスされ、歓声が遮断されて不思議な気分にさせられる。
ムクムクと寝起きから覚醒した子が眠りを妨げられて癇癪を起こしたように顔を覗かせ、舌先にツルツルした感触を伝えてくる。
優しく唇で包んでチュパチュパと吸引しながら舌で慰めていく。
落ちそうになる腰を、お尻を支える両腕にその都度力を込めなければならない。
柵に突っ伏した彼女の口から漏れる喘ぎ声が歓声にかき消され、ヨダレが一筋の糸を引いて落ちていく。
吸引を続けてすっかり唇に収まったクリトリス。
包皮という衣類を脱がされて丸裸になった小豆。
潤滑油を纏わせた舌先で氷に穴を開けるように、小刻みにフルフルと振動を与えていく。
プルプルと震わせていた下半身が突然バウンドをさせて、しゃがみ込んでしまった。
鉄柵を両手で掴んで肩で息をする彼女を立上せる。
医師………大丈夫ですか?
女性………もう耐えられない……だめ…
医師………結構ですよ。じゃあ先程と同じように前を向いていていただけますか?
意味を察したように従う彼女だったが、不安そうにである。
医師………大丈夫ですからね、大丈夫。
彼女のラップスカートを前後を逆に回し、合わせ目を開いて美しいお尻を拝むとゆっくり挿入していった。
背中をのけ反らせる彼女を見ながら両手で腰を掴み、中を確かめるように輸送していく。
努めてゆっくり、ゆっくりと行き来を繰り返す。
腕を前に回してインナーの裾から手を進入させ、フロントのロックを解除する。
一際柔らかい乳房を愛おしむように包み込み、尖った乳首を指の腹で捏ねくり回しながら子宮口をノックしていく。
際限なく労りながらノックを続けてる。
密着した彼女のお尻がプニプニと形を歪ませて、結合部は彼女の潤滑油で無数の糸が伸びては姿が消える。
肌が汗ばんでミチャッミチャッと束の間ひっ付いては名残り惜し気に、剥がれるように離れる。
ゆっくり、ゆっくりと休まずに穴の中をモグラが往復を繰り返す。
その間に5曲が耳を通り過ぎていた。
アーティストがトークを始めてブレイクタイムに入った頃、彼女に異変が見え始めた。
柵を掴んだ両腕に力が入り両肩を怒らせている。
乳房に触れる手を滑らせると彼女の肌が汗ばんでいることに気づいた。
これは………と予感させるものがあった。
揺れる彼女の頭が下がり、頭頂部が見えるくらいのけ反ったかと思うとまた……ゆっくりと下がっていく………。
彼女が同じペースで突かれることに慣れて、緊張が続いていると意識がひとつのことに自ずと集中していく。
背徳感と緊張が交錯し、やがてスリルと興奮へと昇華していくと永久凍土が溶解していくように本来の伝達システムが役割を思い出したのか……。
そんな彼女の頭が横を向いてることに気づいた。
隣の観客………いいよねぇ~さっきの曲〜
女性………えっ…あぁねぇ~
隣の観客………1人で来たの〜?
女性………あぁ……あのっ…連れと一緒…かな
身を乗り出してこちらをチラリと覗く20代の若者と目が合った。
隣の観客………なんだ、そうなんだ〜残念
向こうからすれば、髪の毛を揺らしながら前後に頭が動く彼女がチラチラ見えたのだろう。あれな
ら曲に乗っているように見えても仕方がない。
こちらを無理向いてどうする?というような表情を浮かべる彼女の目は、とろんとして潤ませている。
ひとつ頷いてみせて、輸送を再開する。
あいも変わらず彼女に話しかける若者が煩わしいが、これを利用しない手はない。
またインナーの中に手を入れて乳首を弄んでやると、服の前を腕で隠す彼女。
膣口がキュッと締まるのを感じながら奥を突く。
曲が始まった。
それに合わせて輸送をロングストロークに切り替える。
彼女のからだから前後に揺れ、ゆっくりのけぞり始めた。
曲に陶酔したように目を閉じる彼女を見て若者が「いいねぇ〜っ」と声をかけている。
曲が切れたタイミングで一旦ベニスを抜いて、彼女に聞いた。
医師………どうですか?
女性………なんか、変な気持ちなんです
医師………それはどんな感じなんでしょう?
女性………それは……言わなければいけませんか?
医師………言わなくても結構ですよ。………ここでやめておきますか?それとも?
女性………あのっ……それを私に聞くんですか?
医師………いいえ……最後まで治療を続けますね
そんなやり取りを覗き見る隣の若者。
どうやら彼女にご執心のようだ。
ベニス丸出しだったので彼女で隠し、何か用?といった顔を向けると隠れてしまった。
ここではこれ以上は難しいかもしれない。
彼女に訳を話して、この場を後にした。
イレギュラーな事態に場所をどこに移そうか思案したが、邪魔が入らない場所となるとホテルしか思い浮かばない。
賢者モードに戻って気が変わるかと懸念したものの、彼女は顔を紅潮させている。
そんな彼女に意見を聞いた。
医師………どこか希望する場所はありますか?
女性………えっ?場所……ですか。
医師………ホテルなら落ち着けますし、シャワーもありますけど、いかがですか?
女性………そうですね………それもいいけど………あのっ……図書館はだめですか?たまに利用するんです、個室がありますから………
彼女にしては意外だった。
勝手知ったる場所なら安心なのだろうけど、個室といえど静寂な図書館は大丈夫なのだろうか……。
来てみるとなるほど、個室は離れた場所に位置していて床から一段下がった半地下になっている。
あの診察室のように防音対策はなされているとは思えないから、細心の注意を払わなければならないができないわけでもないだろう。
引き戸を閉めると所在なさ気になった。
いきなり始めるのはさすがに抵抗があるだろう。
彼女を引き寄せて、患者に対して普段はすることのないキスをして彼女の気分を解していく。
舌が絡み合うとスイッチが入ったように抱き合う形になった。
彼女を壁に押し付けてインナーを捲りあげると、乳房の愛撫を開始する。
寝ぼけ眼の乳首がたちまち覚醒していく。
乳首の感度のいい彼女は指を噛んで声を圧し殺す。
女性………んっ……んふっ……はぁっ!んっんんっ
痺れを切らしたように顔を引き離され、彼女の顔を見て察した。
その場にしゃがむとスカートの前を開く。
ショーツを引き下ろすと肩に片膝を乗せて濃密な芳香を放つそこに口を密着しする。
舌を割れ目にに沿って数回往復させてからクリトリスに舌を這わせた。
丁寧に丁寧に、優しく舌を転がしていく。
女性………はっ!はぁっはぁ〜……んっ!んっんっ
耐えきれず膝が折れ、腰を落としていく………。
一旦彼女を立ち上がらせ、掃除用に持ってきていたタオルを引いた椅子に浅く腰掛けさせた。
膝まついて彼女の膝を割って入る。
強過ぎず弱過ぎず、絶妙の吸引をしながら包皮を脱がしたクリトリス。
溢れ出る潤滑油を利用して、表面のツルツルした面に舌先を走らせる。
ピクピクさせながら両手で口を覆う彼女。
彼女の指の隙間からは風速の早い吐息が絶えず漏れ流れ、くぐもった声が限界が間近なことを告げていた。
女性………あうっ!!
大小と不規則な痙攣を起こし、束の間からだを弾ませ………静かになった。
医師………大丈夫ですか?
コクンとひとつ、頷いた彼女。
医師………落ち着きましたか?じゃあ………
今度は彼女と入れ替わりに自分が椅子に座り、彼女を引き寄せる。
察した彼女が自らベニスを手にとって何度か試し、やがて頭を後ろに反らせながら腰を沈めていった。
インナーを引き上げて乳首を口にすると、呼吸を合わせたように腰が前後に動かし始める。
女性………はぁ〜〜ぁ……はぁ〜ぁ……んんっはぁ〜〜
奥までくる………凄い硬い………
医師………それだけですか?
女性………気持ちいい………凄いイイ……はぁ〜〜っ
好きにさせたくて彼女を引き寄せて抱きしめる。
彼女も首に抱きついて、一心不乱に腰をふり出した。
肩に埋めた彼女の口からは喘ぎとも呻きともとれる、くぐもった声が発せられ腰の動きが激しさを増していく。
細身ながらも彼女の下半身は筋肉質だと思っていた。
それは如実に座位の彼女の動きが物語っている。
気を抜くと射精してしまいそうになる。
唸り声を出していた彼女に変化が訪れたのは、間もなくだった。
女性………ゔ〜っはっはっはっはっはっはっゔ〜〜っ!!
ぐったりと脱力してしまい、荒い呼吸が続く彼女がまだオーガズムの最中にいることを示している。
2〜3分もすると、徐々に落ち着きを取り戻してきたようだ。
彼女を引き剥がすと、机に座らせる。
パックリと口を開けた女性器にベニスを擦りつけ、そっと埋没させていく。
首を横に傾けて恍惚に浸りながら、ピストンを受け止める彼女の口が開いていく。
後ろに両手をついているのにも耐えられなくなった彼女。机の上に縦に寝かせてピストンを再開。
出し入れするたびに小陰唇が追いすがるように絡み付き、テラテラと潤滑油で光るベニスが現れては消える。
女性………だめ………もうだめ………だめためだめっ!!
鬼気迫る彼女の押し殺した声が、途切れた瞬間だった。
大きく口を開けた彼女が背中を持ち上げて痙攣を始めていた。
もう彼女の不感症は完治したとみていいだろう。
おそらく彼女の場合、再び体を重ねることはないと理解していた。
名残惜しいが、美しき公務員女性の最後の仕上げだった。
ゆっくりとした輸送を再開し、彼女の感度が上がるのを待った。
乳首を愛撫し、彼女の口も愛撫した。
彼女の手が首に回り、濃密なディープキスに舌が踊る。
波が打ち寄せるたびに、彼女の吐息が重ね合わせた唇の隙間から漏れ出ていく。
インサートを早めていく。
彼女の両手が背中を彷徨うように動き、吐息が早くなっていく。
予想よりも早くオーガズムを迎えた彼女に被さって、インサートを続けた。
狂ったように頭をふる彼女の爪が背中に突き刺さる痛みに耐え、呼吸を忘れた彼女の子宮めがけて精液を放出………。
2度、3度、4度と打ちつける………。
頭が真っ白になった。
1ヶ月ほど経ったある日、車のハンドルを握って幹線道路を走っていた。
ふとサイレンの嫌な音に気づいてルームミラーに目をやると、真後ろに付く白バイの姿があった。
今さら抵抗したところでどうにもなるまい。観念して車を脇に寄せて停車する。
サングラスをした白バイ隊員が近づいてくる。
消沈して用意した運転免許証を提示すると、相手は女性警察官だった。
サングラスを外した彼女と目が合うと、彼女が目を見開いているではないか。
珍しい顔でもないし、なんだろうと不思議に想っていると、計測したスピードを確認しろと下車を求められた。
女性白バイ隊員………お急ぎでしたが?もう少しスピードを落として安全運転をお願いします。
医師………すいません、うっかりしていました。
女性警察官………ここを見てください、あと少しで赤キップでしたよ、気おつけてください。
医師………あ〜ほんとだ、ごめんなさい、気おつけます。
女性警察官………この前の時みたいに、ゆっくりがいいですね。
医師………はっ?
女性警察官………分かりませんか?私です。
医師………(じぃ~っと女性警察官の顔を凝視する)………えぇっと警察官の方に知り合いはいないと………あっあれっ?あーっ!
女性警察官………やっと気づいてもらえました?
医師………あのっ…あのっ…あのっ…へえっ?
女性警察官………ふふふっ、あのことは内密にしてくださいね?
医師………あっ…いやっ外に漏れることはありませんよ、絶対に。
女性警察官………そうですよね、あんなことをする医師なんて、ねぇ?
背中が冷や汗を伝う。
女性警察官………はい、免許証をお返しします。
医師………えっ?あのっ………
女性警察官………初めてですよ、私が違反者を見逃すのなんて。
医師………あのっ…あのっ…あのっ………
女性警察官………ふふふっ………そんなに緊張しなくてもいいでしょ?知らない仲じゃないんだし。
私、恋人がいるって言ってたでしょ?つまんない男に思えてきちゃって別れたの。
今度の予約、いつ取れますか?
秘密は守れるんでしょ?
医師………あのっ…あのっ…あのっ………
女性警察官………私、最優先でお願いします。
あれ以来わたし、してないの。
分かるでしょ?……あんな凄いの覚えさせられちゃって。
今、生理前なの、分かるでしょ?
私を怒らせると、怖いわよ~。
医師………あのっ…あのっ…あのっ………今は予約がいっぱいで、あのっ…あのっ…あのっ…1ヶ月先にならないと………あのっ…あのっ……よかったら自宅でなら………
女性警察官………いっぱいしてくれる?
医師………わたしで良ければ………
女性警察官………じゃ今夜ね?
医師………えっ今夜?………あっいや、お待ちしております。
女性警察官………ふふふっ、今夜ね。
厄介な女性を抱え込んでしまった。
明日はどうしよ………。
あっそうだ、明日の患者さんは初日だから大丈夫か。
取り敢えず今夜は頑張らなきゃなぁ………。
明日の患者さんは誰だっけ?……そうだ、20代の女子大学生だった………楽しみだなぁ。
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