キャスターの転がる音がした。
必要な物が揃えられた物が載せられた台であることは想像がつく。
カチャンと金属の音がする。
医師………ちょっと冷たいですからね~……力を抜いていてくださいね~
膣に金属製の医療用具がゆったり挿入されてくる。
あまりにも冷たくて体に力が入り、眉間にシワが寄る。
膣が拡げられる苦痛。
う〜ん………とだけ声を出して、間もなく抜き去ってくれた。
医師………初めに全体を消毒していきますからね~冷たいかもしれません
ヒヤッとしてまた体に力が入る。
脱脂綿らしき物が大陰唇、小陰唇、開いて中の粘膜を拭いながら往復する。
それは陰核包皮に達してクルクルと回る。
思わず体に力が入りそうになる。
不意に包皮が持ちあげられた。
そこは意味があるのかと声をあげようとしたけど、間に合わない。
陰核……クリトリスを直に消毒される感触に、身を捩らなければならなかった。
敏感な所だけに配慮はされていたとは思う。
触れるかどうかというタッチで優しく擦られて………。
医師………ごめんなさいね~………雑菌が溜まりやすい場所だからもう少し我慢してくださいね〜………
裏、表、側面、カリ首、包皮との間………全体を隈なく脱脂綿が触れる。
押し殺した声が出てしまう。
医師の目には収縮する肛門や浮き上がる腰、綺麗な色をしたクリトリスが勃起していく様が如実に映る。
抗議をしたくても声を出そうものなら………決して聞かせたくない声を医師に届けてしまう。
否応なしに伝わる暴力的な感触は、不意になくなる。
不覚にも、もう少しで達してしまうところだった。
医師………はい、それでは段階的に膣の中にお薬を塗っていきますね〜………力を抜いて下さい〜
ゆっくり指が入ってくる。
中程まできて戻る、を繰り返して少しづつ奥まで入ってきた。
しばらくすると指通りがスムーズになってきた。
体が粘膜を保護する防御反応にすぎないが、分泌液が出てきた証拠だ。
呼吸を整えて仕事のこと、一緒に暮らす愛犬のことを考える。
そうでもしないと妙な気持ちになりそうだったから。
医師の指は360度を満遍なく膣壁を擦る。
ちゃんと指の腹が触れているのを感じる。
それがお腹側を擦るたびに、とろけそうな感覚を覚えるようになっている。
危険な兆候に下唇を噛む。
医師は何度か指を抜いては薬を足して、また挿入することを繰り返す。
何度目かに挿入する指を増やして中を行き来するようになってから、堪らなくなってきていた。
胸の上で両手を握り、他のことに懸命になって意識を飛ばすがあまりに効果がない。
医師………だいぶ分泌液が出てきましたから………あぁ至って正常ですからね。
最初に説明したように次の段階に移りますね~。
今度は少し太いですから力を抜いて〜入りますよ~
何のことはない、シリコン製のディルドだった。
時おり抜いて、薬を足してから挿入をしてくる。
実際には薬などはついているわけがない。
ただ信じさせるための演技だった。
あくまで治療だと信じさせるため、ゆっくりとした規則的なペースを維持してピストンを続ける。
仕切られたカーテンの向こうからは、通常とは違う息づかいが先程から聞こえてきている。
(こんなの続けられたら堪らない、我慢できなくなっちゃう……)
残る理性が努力して抵抗をするが、打ち寄せる波にかき消されていく。
医師………はい、じゃあ効果を上げるためにも違う器具を併用していきますからね~リラックスですよ~
変なモーター音が耳に届く。
それは理性を飛ばすのに十分すぎた。
体が硬直する。
クリトリスを覆う何かが直接触れてもいないのに、空気振動を伝えてくる。
理屈抜きで気持ちがいい………。
膣壁を擦られる感触に加えてクリトリスへの感触。
首を振って仰け反ることしかできない。
医師は浮かせる腰を見て、ディルドを動かすペースを上げた。
(だめ……いく……いく……いっくっ……)
不規則な腰の痙攣が達したことを告げていた。
この治療の回数を重ねるたび、この女性がどのようにしていけばより感じるかを医師は掴んだ。
クリトリスは言うまでもなく中はGスポット、ポルチオの順に攻めていくと何度でも達した。
この治療に意味などない。そもそも治療ではないのだから。
カンジダは処方した薬で一応は収まっていた。
したがって今は必要のない治療?をしているのだ。
散々イカせたあとに言葉巧みに説明をしたが、理解していたかは怪しい。
生理周期は把握している。生理前の今がいちばん感じるときに自らのペニスを挿入し、女性にさらなる快感を重ねていく。
決して乱暴にはせず、時間をかけて絶頂へと導いた。
過呼吸になりながら登り詰める女性を犯すのは、堪らない。
この治療を重ねるうちに、さすがに疑問に思った女性に詰め寄られることになったが、いつもの対処法で切り抜けられた。
一部始終を記録している事、こちらが窮地に陥れば自動的に世の中に流出する事、黙って言うことを聞いていれば秘密は漏れることはない事、病気も妊娠も心配はなくこれからもこの快感を得られる事、婦人系の病気は面倒をみる事……………………
社会的地位のある女性、パートナーに知られたくない女性、セックスレスの女性には効果は絶大だった。
目隠しのカーテンは必須の条件とする女性もいるが、この女性は感じさせてしまえば途中から開けても平気な質らしい。
ぞんぶんにクンニをしてやり、遅漏ゆえの執拗なピストンで何度もオーガズムを与える。
乳首にむしゃぶりついて楽に犯せるのは診察台が一役買った。
好きでもない相手のフェラチオをしなくても好きなだけセックスでイカせてもらえる、甘んじて足を運びながら一応の満足を得て生活に戻る。
そして、また足を運んできて、一般の患者と何食わぬ顔で名前を呼ばれるまで待っている。
今日は中に射精したので、緊急用避妊ピルを出してやらなければならない。
流れる落ちる精液を丁寧に処理をしてやる。
気怠そうにショーツにパンティライナーを貼りつけて、診察室を出ていく女性を見送った。
明日は自分好みの女子高生の日のはずだ。
避妊具もつけさせないで行為に及んでいたから、性病に感染していた。
治療をする中で巧みに誘導をしていったのだ。
思いのほか感じやすくて、膣の感度がいい。
そろそろ頃合いかもしれない。
若い子の喘ぐ声を聞けると思うと、今から楽しみだった。
栄養ドリンクを飲み干して、密かに念じる。
早く明日になれ………
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