丸裸で縛られ、土間に敷かれた藁の中でもがく太一に山姥は嬉しそうに笑いながら
「最近は神様の人を食べて良いと言うお許しがなかなか出なくてね。
やっとお許しが出たと思ったら、悪い童を二人も喰って良いと。
十分楽しんで味わせてもらうとするか。」
と言い残すと出て行った。
えっ?やっぱりオラ食べられるのか?
二人?
オラの他にもう一人子供が食べられる?
それは誰だ?
太一は何とか縛っている縄が外れないかと試してみたが無駄だった。
普段は元気な男の子だが、こうなるとやはり恐さで泣いてしまった。
しかしその泣き声もきつく噛まれた猿ぐつわで塞がてしまった。
しばらくして山姥は戻って来た。
その肩には女の子が一人担がれている。
あっ、もう一人の童って女の子なんだ!
あの女の子の着物、見覚えがあるけど..。
まさか?
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