僕は又官邸に呼ばれた。
「あなたのお陰で、大統領の初来日は大成功。上機嫌でいろいろな条約にサインしてくれた。日本は大国並の権力を持てる事になった。
それと息子さんは、あの国の英雄の弟。すでに次期大統領候補らしいじゃないか。素晴らしい。
話は変わるが、娘さんは養子ですよね。私の知り合いに似ている気がするのだが、よろしければ実の親の名を教えて下さい。」娘が答えると総理は椅子から転げ落ちた。
「あの人が長生きしたら日本は変わっていた。と言われた。伝説のフィクサーの愛人の娘のお子様。ひぇ~。大統領は知っているのかい?」
「人と結婚する前に生い立ちを話すのは当たり前。主人の父は大統領の側近だから知っていると思うは。」
「大統領は、英雄の弟と日本のフィクサーの血筋の娘を手に入れた訳だ。上機嫌の理由が判ったよ。君達にはまいった。降参。
改めて聞く。何か欲しい物はないかい?」
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