「エレベーター故障してなければいいけど、、。」
雪は、気になって立ち上がってアナライザーの後ろから少し屈んだ姿勢で覗き込んでみた。エレベーターの階のあるボタンの上にあるモニターをアナライザーの黄色い手が触れて調べているみたい。
「故障したの?」
雪が心配そうに聞くと
「イエ、アンゼンソウチ ガ サドウシタミタイデス。ホンライナラ、コンピューター ガ
スグ イジョウ ヲ シラベテ アンゼンナラ ウゴクノデスガ コノ デンジバ ノ エイキョウデ コンピューター ノ ドウサ ガ オソクナッテルダケデス。」
「故障したわけじゃないのね。よかった。」
雪は安堵の表情を浮かべた。
その時ヤマトが下に落ちるようにガクンと揺れた。
「キャアッ。」
雪はバランスを崩してアナライザーの背に持たれたかかった。
アナライザーの背中にふたつの丸い膨らみがムニュッと当たった。
「ユキサン ボクニ ツカマッテ スワッテタホウガ イイデスヨ カナラズ ウゴケルヨウニ シマスカラ。」
「 それもそうね。ありがとう、頑張ってね。」
雪は嬉しそうな表情でアナライザーの腕を優しくキュッと握ると膝を折り床にペタンとお尻をつけて座った。
こう言う時は、下手に動くよりもじっとしてた方がいい。
実戦から学んだ知恵である。
ヤマトが揺れるたびにスーツから柔らかに盛り上がった二つのたわわな胸がツンツンとアナライザーの背中に触れた。
少ししてピコピコ、ピピッッと電子音がした。
「オワリマシタ、ユレガ ヤンダラ スグ ウゴキマスヨ。」
アナライザーは、首を回して、言った。
「ありがとう、アナライザー、でもどれくらいで動くの?」
「ユレ ガ オサマッタラ ウゴキマス。イマ デンジバ ノ ツヨイ バショ ヲ ツウカシテルトオモイマスカラ 15フン カラ ナガクテ60プンクライ ニハ ウゴクト オモイマス。」
「そお、、。」
雪は不安げに頷いた。
またヤマトがガクンと揺れた。
由貴は、不安そうに天井を見上げた。
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