44歳の香苗が12歳の少年の精子を受胎しようとしている頃、ロビーのソファでは咲が雑誌を読んでいた。
咲は2ヶ月ほど前に男の子を出産し、ようやく産褥期を抜けつつある女子大生である。
咲は妊娠7ヶ月目の頃にセックスされて以来半年以上男に抱かれていない。
「咲さん久しぶり。男の子だったそうですね。おめでとう」
「あ、山中さん、ありがとうございます」
通りかかった山中が咲に声をかけた。
山中はIT分野では有名な研究者で、外資系の研究機関に勤める40歳の男だ。
咲を以前に何回か抱いたことがあるが、咲を妊娠させたのは山中ではなく70歳になる企業家である。
「元気そうですね、もういいのですか」
「ええ、先生からももう心配ないと言われて」
咲が少し顔を赤らめた。つまり、産褥期が終わりもうセックスをしても良いと医師から言われたということである。
「今度は年寄りではなく私の子を孕ませますよ」
「ふふ、そんなことおっしゃって」
ますます咲が赤くなる。
「おいやでなければ今から私の部屋にいらっしゃいませんか」
「え、今から?よろしいんですか?」
「ええ、もちろん」
この施設内で誰かの部屋に行くということは、セックスをすることを意味している。
「ありがとうございます、それでは」
咲は雑誌を置いて立ち上がり、山中に続いた。
施設内では産まれた子供は、医師、看護師、保育士らによる手厚いケアを受ける一方で、母親は授乳時や自由時間に自分の赤ちゃんと自由に接することも出来る。
咲は久しぶりの男性に心が弾む思いである。
山中が廊下を歩きながらそっと手をつないだ。
咲は山中の手を握り返しながら「恥ずかしいんですけど、嬉しいです。山中さんに誘っていただけて」
「私の方こそ嬉しくて胸がドキドキしていますよ。また咲さんとなんて」
「私、体の線が崩れてないか不安です」
「見た感じ全然前と変わりませんよ。咲さんはきれいです」
「今日は暗くしてくださいね」
山中の部屋に入ると二人は玄関先ですぐに抱き合い唇を重ねた。
舌を絡めあいながら互いに唾液を交換するように飲む。
(久しぶり、男の人。山中さん上手だから私怖いくらい)
(柔らかくて敏感。相変わらずいい身体をしている。また楽しめそうだ)
咲の身体から乳臭い甘い香りがたった。
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