そう思った瞬間、僕の心は確信と動揺に支配された。今まで想像のものでしかなかった初恋の人の裸体・・・
そんな思いを胸に秘めながら、改めて絵画の女性をまじまじと見つめ続けた。
僕が絵画に見とれていると、その場所に会話をしながら向かってくる女性が2人やってきた。
1人は元同級生の高橋希美、そしてもうひとりは、先ほど僕が思い出していた西嶋かほ本人。
「あれ?中島くんじゃない!君も来ていたんだ」
「え?あ、ああ。久しぶりだな」
「本当にね。卒業してもう1年だっけ?」
とりあえず再会の挨拶で互いに喜び合う僕と高橋。そして・・・
「まさかこんなところでまた会うなんて。希美と2人で見る予定だったのに・・・」
どこか不服そうな西嶋。同時に恥ずかしそうでもあり、西嶋には悪いが、僕は高校在学時と違った西嶋のかわいい一面が見れて少し嬉しかった。
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