しかし、僕が1番注目したのは彼女の顔だった。
頭をベッドに置き、顔を浮かせる形にこちらを見つめている。
可愛らしい唇は笑みを浮かばせ、オレンジ色の瞳を持つ眼は色っぽい上目遣いで見ているこちらの心を掴むような・・・
素晴らしい造形美を誇る身体に反して、顔は幼さを残し、そのギャップがたまらない。
ベッドに置かれている黒い髪は長さはわからないが、そこそこ長いと思われる。
第一印象として清楚な裸の美女。しかし、彼女の顔の微笑みは単なるエロさだけではない、相手を想う慈愛に満ちた笑みも感じさせる。
と言っても彼女の視線の先にいるのは残念ながら見ているこちらではないだろう。
少なくとも僕はそう思った。
まじまじと絵の彼女を見つめながら僕はようやく自分の中にある違和感の正体に気付いた。
西嶋かほ。
絵の中の女性は元同級生の西嶋とそっくりだった。
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